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ルーレット11

 俺はどういうわけか訳の分からない場所に連れてこられ、変な女の人と対話していた。


「いや、俺に頼みがあるって、そんなことよりもまずは状況説明をお願いしますよ。なんなんですか、ここは。なんで俺は呼び出されたんだ?」


 純粋な疑問だった。

 俺が無人の孤島にいたかと思えばいきなり謎の亀が現れて、その後ここに連れてこられた。

 これを疑問に思わず何を疑問に思うというのだろう。


「うむ、それはまずわらわの自己紹介からした方が早いかもしれぬな。わらわはこの竜宮城の長、竜宮姫じゃ」

「りゅうぐうひめ? なんだそりゃ、ふざけてるんですか」

「ふざけとらんわ。とにかくわらわは偉いのじゃ。それを理解せぇ」

「うーん、仕方ない。とりあえずそれはおいておくとして、確か海を救ってほしいとかいうよく分からないことを言っておられましたが、それに関してはどうなんですか」

「それはじゃな、わらわは占いができてな、その予言の中にお主の存在が出てきたというわけじゃ」

「予言だって? もしかして俺の居場所を特定してこの亀を派遣してきたのもその予言の力のおかげだったりするのか?」

「そうじゃ、察しがよいではないか。というわけで、頼めるかの?」


 竜宮姫は俺に尋ねてきた。

 え、いきなりか? 何言い出してんだよ。そんないきなり言われたところでダメだろ普通に考えて。ここでオーケーだすやつのマジでやばいやつくらいだろ。本当にどうにかしてる、よく考えてからものを言えよな。


「よく考えてからものをいいなさい。そんなの絶対いやです、大体何をすればいいんですか」

「それわわらわも分からん」

「はい? 何いってんのやっぱりおかしい。手段も分からなくてどうやって海を救うっていうんだよ。ていうか海を救うってことは現在海がとんでもない状況とかになってるってこと?」

「そうじゃな、実は現在海は深海族に占領されつつあるのじゃ、よってこのままじゃと我らの竜宮城も危ない。そこでお主に救ってほしいのじゃ」

「マジかよ、でも方法が分からない限りは本当にむりだな」

「その方法というのは確かにわらわも分からぬ。だがそれは一番お主が分かっておるのではないか? お主はめちゃくちゃ強いじゃろ」

「えー、どうだろうか」


 俺が強いから予言に選ばれた?

 確かにそれなら俺が呼び出される理由にはなるな。

 だが果たして俺がそんなに強かったりするのか?

 ぜんぜんイメージがわかないな。ちょっとというかやっぱり無理じゃないだろうか。


「そんなに俺強くないですよ」

「それでも大丈夫じゃ。なにせお主の他にもう一人予言には出ているからのう」

「え、そうなの? じゃあその人は今どこに?」

「ふむ、それもお主に探してもらうことになっている。ということでこれからその一人の元に愛にいってきてほしい」

「どんだけパシらせるんだよ。絶対いやだよ」

「そういわんでもいいじゃろう。予言にはお主もうはうはになるということがでておる」

「絶対に適当だろ。うはうはってどんな内容だよ」

「それはわからん」

「じゃあダメじゃん、そんな安い情報に踊らされるほど俺はバカじゃないからな。絶対に信じないぞ」

「じゃが逆に言えばわらわの予言が嘘じゃないという証拠もどこにもないじゃろう?」

「うーん、まぁそれは確かにそうだけど、それならなんだってありになっちゃうじゃん」

「まぁそう言わずにだまされたと思っていっちょやってくれんかの。わらわからの一生のお願いじゃ」

「えー、どうしようかな」


 一生のお願いとはいえ、初対面の人にいきなりそんなこと言われてもなぁ。うーん、でもまぁ確かにこれも巡りあいのうちなのかね。そう思えばちょっとやってみようという気持ちにもなれなくないな。


「仕方ない、でも無理だと思ったら普通に途中でやめるかもしれないけど、それでもいいなら別にかまわないよ」

「本当にか? ありがたいのう、それじゃ頼んだぞ。まずはその協力者を迎えにいってほしい。場所は砂漠地帯にあるオルフェイという街にいるらしい」

「うっそ、砂漠? その場所ってこの近くにないよね?」

「めちゃくちゃ離れておるな。普通に考えればわかることじゃが。まぁ一般の魚人族が素の状態から向かったとしてもかるく半年はかかるじゃろうな」

「ふざけてるのか、そんなの無理に決まってるだろ」

「じゃがしかしわらわの予言にはそう出ておってだな」

「話にならないな、今回の件はおりさせて――」


 びゅん!


 その瞬間、景色が切り替わった。

 気付けば俺は砂漠のど真ん中に立っていた。


 ……は? え? どういう状況ですか、これ。

 いきなりワープした? 海の中から砂漠の中へ……意味がわからない。


「いや……」


 俺には一つおもいあたる節があった。

 俺は背中に生えてある羽を確認してみる。

 やはりそれは同様にそこにあり続けていた。

 俺がどこぞの街から孤島に飛ばされたときに起きた現象と似ている。

 そう、これこそがこの翼の能力、ちょっと見えてきた気がするぞ……


「きゃー!」


 すると近くから突如声が聞こえてきた。

 何かと思えば、女の子が猛ダッシュでこちらに走ってきていた。なんだぁ?

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