表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二重惑星  作者: 淀川馬琴
地球と天球
5/25

宇宙公社『月光』

天球は多彩な生命が溢れる星だった。

地球と同じように。


今マウが対峙している大型肉食爬虫類はマウを食べるつもりだろうか。

高度な知能があるなら食べた事のない物は避けるはずだが。


どう見ても恐竜っぽい。

とりあえず食べてみて味で判断しそう。



二重惑星間で避けるべき事が有るとするならば、

それは戦争や征服だろう。


マウが置かれた状況は、惑星間初の争いかもしれない。


この争いに勝つべきか、負けるべきか。

しかしこのミッションに初めから高度な武器は持ち込まれていない。


母星には近代の頃に発足した宇宙公社がある。

その公社は優秀な人材を集めて利益を生み、国家を超えて発達してきた。


毎晩見える隣の星が優秀な人材を自然と宇宙公社へ集めるのだ。

同時に厳しい意見も寄せられる。

武器の持ち込みなどは特に。


ともあれ地球の英知が全力でマウを援助する。

全ての物資はたった一人分マウの為だけに贈られる。


数日間安静にして生き延びたマウに第一弾の支援物資が発射されていた。

その無人機は夜の天球で輝く松明を目指して降下していく。


人工呼吸器や点滴を処方できる無菌室。


その外装は大気圏突入に耐えた人工物であり、

野生動物ではどうする事も出来ない。


マウは最後の力を振り絞り無菌室へ逃げ込んだ。


勝つ必要も負ける必要も無い。

ただ共に生きていく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ