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二重惑星  作者: 淀川馬琴
地球と天球
3/25

ハビタブルゾーン

マウ=地球側の人間、男。

32歳

孤児で未婚。


地球=1960年~1970年代くらいの科学技術、文化レベル。

天球=不明。衛星観測で大気に酸素があり、植物も確認済み。

宇宙のどこか、ハビタブルゾーンにある二重惑星。

地球と天球。


マウは史上初めて天球に突入後、

無人島への移動を終えた所で宇宙服の酸素ボンベをほとんど使い果たした。

残りの酸素は有事の時に残しておく。


かわりに今はガスマスクで呼吸している。

マスクの交換用フィルターは飲料水のろ過にも使える物だ。


マウは食事の時など、すでに直接天球の大気を吸っている。

出来るだけ吸わないようにしているだけにすぎない。


なぜなら、これらの物資と食料が尽きるまでは観察ミッションがあるから。

下手に動き回って大型動物に見つかって死ぬリスクは負えなかった。


しかし、結局物資が尽きるまでの数日間無人島に居たが、

オルゴールと知的生命体との接触は無かった。


居るのは鳥類と虫、四足の草食動物。

皆オルゴールが鳴ると逃げていく。


肉食の獣だけはまだ確認できていない。



数日後、食料が尽きて天球での自給自足が始まった。


通信機やガスマスクなど、まだ使い切ってはいない資材一式を無人島に埋めて隠した。


そして狭い無人島から対岸のオルゴールがある方の浜へ宇宙船だった「いかだ」で渡る。

そこから川を目指した。


背負ったリュックには飲料ろ過フィルター、マッチ、抗生物質等の薬が入っている。


サバイバルはマウがこの探査ミッションに選ばれた最も得意な分野と言える。

川に着くと水面を観察し、以降いつも同じ種類の魚を採って焼いて食べた。

同じ川で飲料水も確保し、サプリで栄養を補う。


夜になる前には無人島へ戻ってテントで眠る。


毒やウイルスに当たらない限りは生きていけそう。

そう通信した。



更に数日後、服用していた薬が尽きてから体調が悪い。

熱が下がらない。


覚悟を決めたマウは無人島で屍になる前に、

最後の飲料水確保へ向かった。


熱でもうろうとするマウ。


川辺に着くと対岸で人影が水を汲んでいた。

双眼鏡で見ると獣の皮らしき物をまとっている。


今のマウに対岸に居る人影を追跡する体力は無い。

去っていく方角を確認して無人島へ帰る。


地球へ報告し、明日オルゴールを川辺へ移動する事に決めた。

マウの服装は基本軍服。

武装はナイフのみ。

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