お騒がせな客たち
お騒がせなお客様も時々ある。ラブホあるあるで、後で笑ってしまう事もあるのだけどね(^。^)ある時、ルームスタッフさんが清掃に入ると何やらベッドの上で物音がして動いてる…『何か居る〜』恐る恐る他のスタッフと近づいてみる。『ウィーンウィーン、ピロピロピロ♪』って音、ベッドの掛け布団の中にいる様だ。しかも時々光を放っている。あ!と思って掛け布団をはがしてみたら…使い終わった《オモチャ》は電源を切ってお持ち帰り頂くか、ダストボックスに捨てといて下さいませ…
こんな事は珍しくはないのだけれど、困った事に警察沙汰になる事もたまにある。ある時フロントに電話があり『先に一人帰ります』『お連れ様でしょうか?』『いや、僕の方です』『では、お連れ様に確認させて頂けますか?』『連れは寝てるから出られない。起こすのが可哀想やから…』『一応決まりですので…』 一旦ここで電話が切れる。何となく嫌な予感…暫くしてまた電話があり『実は連れが居ないんです…』『え?お部屋に居られないと言う事でしょうか?フロントには退店の連絡はありませんでしたけど?』『いや、実は喧嘩して連れが窓から…』慌ててスタッフ数名が確認に飛んで入ると窓が開いていてその下に女性が倒れている。飛び降りだ!直ぐに救急車を呼ぶ。同時に警察も呼ぶ。3階から飛び降りた女性は意識もあり、命に別状はなかった様である。痴話喧嘩の末のお騒がせだ。後のことは警察にお任せしてお帰り頂いた。昔は窓は開けられない様になっていたが(過去に無銭宿泊があったので防止の為)消防法で窓も開けられる様になっている。でも窓を開けても景色が見られるとは限りませんよ〜(笑)隣のビルの壁とか!ま、わざわざ窓を開けて景色を眺めるカップルもいないでしょうけれど。
またある時の夜中にお連れ様が先に帰られて(この時は了解済みだったそうな)お昼を過ぎて私の担当時間になっても一向にチェックアウトの連絡が無い。取り敢えずフロントから電話をかけるも応答が無い。スタッフがドアのチャイムを鳴らしても反応が無い。もしや?!仕方なく開錠して中の様子を伺うと、若い女性がベッドで気持ち良さそうに熟睡している…のだけどテーブルには《遺書》なんてボールペンで書いた便箋が置いてあり開封された《ハルシオン》の袋が20錠分くらい散らばっている。あ〜自殺未遂か〜何があったのかは判らないけれど、救急車と警察に連絡… 後日、その女性の親御さんが来店されてお詫びの品を渡された。夜には目が醒めたらしい(笑)そりゃ、ハルシオン20錠くらいでラクに死ねませんから〜(苦笑)方法を誤って良かった良かった!
あくまでもラブホは、お互いの愛を確かめ合うとゆ〜幸せに満ち足りたスペースでありますので、ご利用方法をお間違えなき様に…知らんけど。