クレーマー樣たち
清掃が終わって入室可能になったらテーブルに《ルーム担当者》の氏名に代わる目印を書いた物を置いておきます。クレームがあった時に誰が担当した部屋か判るようにです。時にはクレームもあります。『ベッドのシーツに髪の毛が付いている』『ティッシュボックスが空っぽだ』『浴室の洗面器が濡れている』『歯ブラシが一本足りない』『部屋に入ったらスリッパが揃えてなかった』色んなクレームがあります。担当者を呼べ!とまで言われる時もある。でもそれは決してしない。いくらそのスタッフに落度があったとしても直接謝らせるという事は決してしない。相手の怒りが収まらない場合でもだ。その場合は店長が直接謝罪する。スタッフを庇う事も必要なのだ。危険が及ぶ場合もあるからだ。特に酔っ払っておられる方は何をされるか解らないからね。
失敗は誰にでもある。それを注意するのは職場の上司(ココでは店長)であり、お客様ではないのだから。土下座して謝罪する店長を見た事もある。まぁ、よっぽど虫の居所が悪かったのだろうけれど…そういうお客様に限って部屋の中を散らかしまくって帰られるから困ったもんです。丁寧な方はシーツや使用済みのタオル等を全て綺麗に畳んで一箇所にまとめて帰られる方もおられる。そこまでしてもらわなくても良いのだけどね(笑)
致命的なのが、枕元にある♡型のケースに入っているはずのコンちゃんが入ってなかった時!コレは結構お叱りをうける羽目になる。そりゃそうでしょね(笑)いざ、って時に装着しようとしたら無いのだから…そのせいで『気まずい雰囲気になって気分が台無しになった!』要するに出来なくなったと…平謝りするしかない 。中には追加で(一応二枚は入れてありますが)あと一つ下さいとおっしゃる方も。勿論お届けに上がります(笑)
クレーマーは何かにつけて嫌がらせ的に電話をかけてくる。細かい事にも本当に重箱の隅を突くように…殆どがフロントで対応出来る事案だけれど、要するに何か見返りを求めてクレームを言ってくる場合が殆ど。なのでドリンクやデザートのサービスで納得するセコいパターン(笑)知ったかぶりのクレーマーはラブホの近隣競合店からの偵察隊だ。専門用語を使って色々と質問攻撃をして来たりもする。その場合は必ずと言っていいくらい入室して直ぐに、かなりの品数のルームサービスを注文されるので分かり易い。ビールサーバーの手入れが出来てないのかビールが不味いとかおっしゃる。ちゃんと毎日している旨お伝えすると、その方法まで聞いてくる。お客様の事だから出来うる限りは対応させてもらうしかない。
中には図々しいクレーマーもいる。『俺は常連なのだから』を理由に優遇を求めて来る。常連様は、あなた方ばかりではないぞ!と思いつつ、たまにポイントカードのポイントをオマケするくらいかな(笑)それを大袈裟に『お客様だけ特別ですから…』と小声で伝えると単純に嬉しそうな顔をするから面白い。ポイントが貯まるとロビーのショーケースに並んでいる景品を入手出来る。中には折りたたみ式自転車やブランド品のバッグをGETされたツワモノの常連さんもいる。かなりの回数のご利用がなければ入手出来ない。
どんだけ、なさってんねん♡