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なのですからそういった区別を

 現れたのは、クルツとは違うタイプのイケメンだった。

 美人さんと言っていいかもしれない。

 羽を基調とした眼鏡をかけたその人物は、少し神経質そうに見える。

 

 そう思っているとその人物はクルツに、


「クルツ、最近、東の森で“闇人形”を見なかったか? もしかしたなら異世界人が……いるというか、来ているようだな」


 そこでその人は僕の方を見てそう告げる。

 じ~っと、まるで観察されているかのように僕は見られている気がする。

 なんだかぞわぞわする、そう僕が思いつつも、今の話からすると、


「もしかして、さっき襲われたあの青くて透き通った人型のあれは、闇人形というのでしょうか?」

「ん? 遭遇したのか?」

「は、はい」


 そう答えるとその人は再び沈黙して僕を見る。

 観察されるのは何となく不安を覚えると思っているとそこで、


「では、早速調べさせてもらおうか」


 そう言ってその人は手を伸ばしてきたその人に、何を調べるのですか!? と僕が凍り付いていると、


「オウル兄さん、俺の客人を怖がらせないでください」


 そこでその人……オウルというらしい人物に、クルツが困ったように言う。

 という過去のオウルという人、クルツのお兄さんなんだ、でもクルツは犬で、オウルは鳥っぽいと思っていると、そこでオウルがクルツの方を見て深々とため息をつく。そして、


「私の事は、兄さんと呼ばないようにと言ったはずです。貴方もいい年なのですからそういった区別を……」

「それよりも兄さん、ラデュレさんの所に行ったのでは?」


 そう、クルツは問いかけたのだった。


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