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うさ耳の人物

 そのお店は人でにぎわっていた。

 幾つものテーブルが並んでいてそのどこもがうまっている。

 けれど僕たちが来たときはちょうど三人掛けの、窓際の席が空いていて、運よくその場所に座ることができた。


 テーブルの中央には、小さなグラス程度の花瓶が置かれており、紫色の鈴が二つついたような花が一輪飾られている。

 すぐに店員が来て、クルツが僕の分も注文してくれる。

 なんでも本日のおすすめを注文したらしい。


 それを注文したクルツは機嫌が良さそうで犬のしっぽが楽しそうにゆれている。

 一体どんなものが来るのかと僕がある意味でドキドキしているとそこで、


「あれ、クルツじゃないか」


 声をかけられる。

 僕が声の主を見てみると、フリルの沢山ついた高級そうな服を身にまとったウサギの耳の銀髪の男が立っていた。

 美形の知り合いは美形なのか? といった疑問を持った僕ではあるけれど、そこでそのウサギの耳の男にクルツが、


「ラデュレさん、お久しぶりです」

「そういえばクルツと会ったのは二週間ぶりかな。オウルとは今日会ったから、久しぶりという気がしなくてね」


 そう言ってこのうさ耳の男は笑いながら肩をすくめる。

 だが、ラデュレという名前に覚えがあると僕が思っていると、クルツの方をラデュレは見て、


「闇人形が出始めたから、異世界人が来るかもしれない、クルツに連絡をと前にオウルは言っていたな。クルツはオウルの所に行ったのかな? そういえば最近、オウルが異世界人の周りに闇人形が集まるメカニズムをもっと調べたいとも言っていたから……どちらにせよ、オウルはクルツの所に来たりしていないかな?」


 そう僕たちに聞いてきたのだった。

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