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チェインα  作者: HERMES
16/20

     14話:そして決着

リリアが本気になりました。

そしてセシルはとうとう……

 試合もいよいよ終盤を迎えようとしていた。

 セシルは度重なるダメージと出血でフラフラになりながら、途切れそうな意識をどうにか保っていた。


「一分で、終わらせる」

 先に動いたのは、リリアだった

 凄まじい力で地面を蹴ると、風を切ってその場から消えた。

 その動きのキレも速度も、さっきまでとは比べ物にならないものだ。

「け……ちょこまか動きやがって」

 セシルは痙攣する右腕を無理矢理押さえ込んで、狙いをすます。

 だが、早い動きの上、体力も消耗した今の状態では普段の射撃は出来そうになかった。

 動きを先読みしつつ足を狙って、という普段やっている精密射撃も今は影を潜めていた。

 数発の銃弾を放ったが、かすりもしない。


(この距離で外すか……駄目だなこりゃ)

 セシルは自分の限界を悟っていた。

 自分の特技は、この射撃技術のみ。それが使えないとなると、もう手はなかった。

 そしてすでにリリアのスピードは、もはやセシルに追えるものではなかった。

 棒立ちのセシルの懐に入り込み、みぞおちに向けて正確に蹴りが叩き込まれる。

 小柄で重さもないが、その分スピードが乗って加速された蹴りは、セシルを吹き飛ばすのに十分な威力を持っていた。

「ぐ……」

 とっさに腕でガードしたが、衝撃は殺せなかった。

 地面をえぐりながらブレーキを掛けて転がることはなかったが、吐き気と共に口の中に血の味が広がるのを感じた。

「ふっ」

 今度は左側から、飛び膝蹴りが飛んでくる。

 それはどうにか身をよじってかわし、銃口を向けた。

 だが、すでにそこにリリアの姿はなく、今度は少し離れたところに移動しているのが見えた。

 手には、あのアイスピックのようなナイフを持っている。

 セシルは反射的にその場を退いたが、次の瞬間にはセシルのいた所の後ろにあった木に、何本ものナイフが音もなく突き刺さっていた。

 これが、ライスアカデミーのトップクラスの実力か……とセシルは感心したが、余裕は全くない。

 ただ逃げ回っているだけで精一杯だ。


「"アース・オレゴン"」

 リリアがそう呟いた瞬間、セシルは急に足ががくんと落ちるのを感じた。

「な、なんだ!?」

 見ると、さっきまで普通だった足下が崩れていてそこに足がはまってしまっていた。

 普通の土だった足下は、砂になり、渦を巻くようにしてセシルの足を絡め取っていた。

「捕縛用の魔法か……」

 抜け出そうとしても、渦になった砂場がきつく締め上げていて、一切動くことは出来なかった。

「逃がさないよ」

 そして、砂場の範囲は更に広がっていく。

 ただの土が砂に変わっていき、それがセシルの足が埋まっている場所を中心に渦を巻き始める。

 普通の地面が、一瞬にしてアリ地獄と化した。

 飲み込まれたら最後、このまま生き埋めにされるのも時間の問題だと言えた。

 だが、それはあくまでも時間稼ぎだった。

 とどめをさすための魔法を唱える時間稼ぎ。


 この魔法を使うのはいつぶりだろうか。もしかしたら人に向けて使うのは初めてかもしれない。

 リリアは、少し時間の掛かる魔法を詠唱しながらそんなことを考えていた。

(でも、もう終わり)

「"スフィア・プラズム"」

 その瞬間、バチバチ、と音がしたかと思うと、巨大な雷が周囲に降り注いだ。

 幾筋もの雷は、ある一点に集中して溶け合うように重なっていき、やがて一つの球体となった。

 離れた場所で這いつくばるセシルに向け、リリアがそれを放とうとしていた。

 もともと、魔獣の群れをまとめて殲滅する時などに使われる魔法であり、もっと魔力を込めれば、山一つ消し飛ぶ威力にまでなる強力なものだった。


「おいおい、殺す気かよ……!」

 思わず突っ込まずにはいられない。

「威力は抑えてあるから死にはしない、大丈夫。大火傷を負うだけ」

 本来の100分の1程度に抑えたものだったが、それでも十分すぎる威力があった。

「全然大丈夫じゃねえだろそれは……」

 セシルの言葉に構わず、リリアは腕を振るった。すると、プラズマ球が、稲妻をまといながらセシルを押し潰すように直進してきた。

 食らえば終わりだ。

 だが逃げることはできない。どれだけ力を込めても、その分砂に沈んでいくだけだった。


 ズズズズ……キィィィン!


 その間にも、プラズマ球は勢いを増してセシルへと向かっていった。

(今度こそ、勝ち)

 リリアは勝利を確信していた。

 これ以上ないほど追いつめ、何も出来ない状況に追い込んだ。

 この状況でこれ以上何か起きることなどありえなかった。

 長かった戦いにもようやく終わりが近付いていた。


 だが、信じられないことが起きた。

 セシルを包み込もうとしたプラズマが、セシルに当たる手前でその動きを止めたのだ。

「え……」

 リリアは突然動きを止めたプラズマ球に目を丸くしていた。

 ほんの数秒後には直撃していたはずが、突然の静止。

 プラズマ球の高熱で、近くにあった草木が焦げ付いたり、燃え広がっているものもあるというのに。

 それを目前にしたセシルには、火傷の一つも出来ていなかった。


 セシルは知らず知らずのうちに左手を突き出していた。

 そして、その中指にはめた指輪が輝いていた。


「なに……?」

 状況が飲み込めず、リリアは唖然としていた。

 それは観客も同様だった。

 奇妙な事態に歓声は静まりかえり、代わりにざわざわとした話し声が聞こえてきた。


「なんだあれは?」

 観客席で見ていた者は、みんな訝しげに止まった魔法を見ている。

「結界、か? でもあんなの聞いたことねえ。アルバートにはあんなのがあるのか?」

「そうね。魔法をかき消すならともかく、その場に留めるなんて」

 ライスコーフの人間は、みなアルバート固有の魔法による効果だと思っていた。


「へぇ〜すごい魔法だねぇ。さっすが留学生だ」

 ギルが呑気な声をあげる。

 マールは聞いていなかった。それどころじゃなかった。

(なに、あれは?)

 頭の中は、それでいっぱいだった。信じられないものを見たのだ。

(魔法をその場に留める? 結界? そんなの、聞いたことないわ)

 言葉を失っているマールと、その隣でやけに慌てている人がいた。


「あ……。あ〜セシルもやっと使えるようになったんですねぇ」

 テアナは焦りを誤魔化しながら言葉を発する。

 そろそろ止めに入ろうと、飛び出そうとしていたテアナの動きは、観客席の手すりに手を掛けた時点で止まっていた。

 万象の指輪のことを知っているのは、この場でテアナだけである。

 だから、目の前の状況には驚かなかったが、周りに固定魔法のことを気付かれないかかどうか気が気でなかった。

 生徒はともかく、ライスコーフの教官達もこの試合を見ているはずなのだから。



「これは使う気なかったんだけどな、体が勝手に動いちまった……まあしょうがないか」

 セシルの左手にはめられている指輪……固定魔法"万象の指輪"が、その輝きを増していた。

 まるで見えない手で掴むかのように、一定範囲内にあるものの動きをコントロールする力。例えそれがどれだけ強力な魔法でも、セシルの意思一つで意のままに操ることができた。

 セシルもこれを使うのは二度目だった。

 なるべく使わないようにとテアナに釘を刺されていたが、追いつめられてとっさに"切り札"がある左手を突き出すと、勝手に発動していたらしい。

 あとでテアナにどやされ、マールに激しく問いつめられることを想像して、ゲンナリした。

「しょうがないな……」

 そう言いながらセシルは、前に突き出していた左手を横に軽く振った。

 すると、静止していたプラズマ球が、ゆっくりと動き出す。

 魔法を放った、リリアの方へ向けて。

「!?」

 魔法が逆流してくるなんて、リリアには考えられないことだった。

 そして、もう一度コントロールしようと、魔力を込めてみる。

 だが、自分が放ったはずの魔法は、一切言うことを聞かなかった。

 そうしているうちに、プラズマ球の速度は上がっていく。


「まずい……」

 リリアは最初と同じように分身を作った。

 そして、魔法が当たる直前に左右に分かれて走りだした。

 すると、プラズマ球は分身の方へ向かっていき、幻影のリリアをすり抜けてコロシアムの壁……観客席の下の壁に激突した。


 ドォォォン!! 


「うわっ!?」

「きゃぁ!?」

「な、なんだ?」


 凄まじい轟音と震動が観客席を揺らし、プラズマ球が直撃した壁には大穴が空いていた。

 その光景を見て、リリアは冷や汗をかいた。

「威力が……上がってる?」

 もし食らっていたら、立ち上がっていた自信はなかった。

 というより、死んでいたかも知れない。

「避けてくれて助かった」

 後ろから声がして、ハッとして振り向いた。

 動けないはずのセシルがリリアの前に立っていた。

 どうやってあのアリ地獄を抜けたのか、と思って見てみると、砂地の渦の動きが止まり、その上に足跡がついていた。

 どうやら普通に歩いて出てきたらしい。

「まさか、ね」

 リリアは、ようやくこれがセシルの力であると理解した。

「ちょっと強めに返したから、当たってたらやばかったな」

「……そんなの、持ってたんだ」

 リリアは驚きつつもセシルを睨み付ける。

(こんな魔法がアルバートにあったなんて……)

 今まで一度もセシルが魔法を使ってこなかったので、油断した。リリアは自分の浅はかさを呪った。

 最後の最後にこんな隠し球があるとは考えもしなかった。

 だが


「ここまで来て、負けるなんて……!」

 リリアは距離をとり、さらに魔法を唱えた。

「"ヘル・クライム"」

 掌から炎の渦が飛び出し、セシルを包み込むように襲いかかる。

 だがそれも同じ事だった。

「それも、いただきだ」

 セシルが左手を掲げただけで、炎はセシルの身を焦がす直前に見えない手につかみ取られたようにその動きをピタリと止めてしまった。

 セシルは次に、左手を引き抜くように振るった。

 すると指輪が光り、それに応じて炎に変化が生じた。

 ゆらゆらと揺らめいていた不安定な炎が、ねっとりとした液体のように形を変えていった。

 それはやがて細くなり、分かれて、何本もの矢の形へと変化した。

「そんな……」

 リリアはひとまず距離をとる。

 このままでは危ない。魔法で攻撃しては駄目だ、と判断した。

 それは既に遅すぎる判断だったが、セシルの次の攻撃を回避するため、さっきと同じように分身を作り始めた。

 

「"スペア・イリジョン"」

 相手を惑わす幻影が発動し、広場の中に20人のリリアが現れた。今のリリアが一度に作ることのできる、最大数だ。

 幻影に攻撃する能力はない。ただ、本物を隠すためのカモフラージュに過ぎない。

 最初と同じように、分身の影に隠れて隙をうかがうという作戦だった。ただ、今回は分身が20人いて、本物はたった一人だ。本物を探し当てるのはより困難になっていた。

 セシルは、冷静に21人のリリアを見つめた。

「最初と同じ、分身か……だけど、全部消しちまえばいいだけだ」

 冷静で冷徹な顔で、セシルは確実にリリアを追いつめていく。

 炎の矢はセシルの意のままに動き、それぞれのリリアに襲いかかった。

 デコイとなったリリアの分身をことごとく貫き、消していく。

 普通ならば、幻影に攻撃しても、ただすり抜けるだけだ。

 だが、どういうわけか、この炎の矢は貫いた幻影にダメージを与えて消してしまっていた。

「ん……くっ……!」

 炎の矢は雨のように細かく分散され、20人いた分身は、凄まじい勢いで減らされていった。

 そして、ついに本物のリリアへと矢が近づく。その数は一本や二本ではなく、とても避けられない。

 リリアは覚悟を決めた。だが、矢がリリアに激突する直前……


「そこまでです!」

 聞き覚えのある声がした。

 かと思えば、突然、強烈な風が吹き始めた。

 それも突風なんてもんじゃなく、小さな嵐のようなものだった。

「うわっ!」

「きゃ!」

 二人とも、思わず目を瞑って腕で目をガードする。

 その暴風に巻き込まれ、リリアに迫っていた炎の矢は全て消えていた。

「な、何……?」

 しばらくして風が止み、恐る恐る目を開けてみると、いつのまにかリリアとセシルの間には審判のテアナが立っていた。

 会場にいた全ての者が、目を丸くして驚いた。

「セシル、そのくらいにしておきなさいね。女の子に火傷させるもんじゃありません」

 にこり、と笑うテアナ。その笑顔がものすごく怖かった。

(ちょっとやりすぎたか……絶対怒ってるなありゃ……)

 身震いしながらセシルは無言で頷いた。

「大丈夫ですか?」

「あ……、はい」

 立ちつくしていたリリアには笑顔で優しく声を掛けた。そして、今度は観客に向かい、叫ぶ。


「勝敗は決しました! 留学生、セシル・クラフトの勝ちです。親善試合はこれで終了とします!」 

 その声で、固まっていた観客達もざわざわと騒ぎ出した。

 そして、少しの動揺が広まった後、大きな歓声が上がった。

 セシルはあまりに突然のことで呆然としていたが、テアナに腕を取られて上に掲げられた。

「痛てて……先生痛いって」

 よりによって肩を刺された右腕の方だったことに悪意を感じつつも、歓声を浴び、照れながら曖昧な笑みを返していた。



 親善試合は終了した。

 観客の大部分は、試合の余韻に浸りながら、ざわざわと試合場をあとにした。

 広場に残されたのは、セシル、リリア、テアナの三人。

 試合を終えた二人はテアナにヒーリングを掛けてもらい、傷を癒して休んでいた。


「はぁ……さすがに死ぬかと思った。超頑張ったし、俺」

「珍しいこともあるもんですね。明日隕石でも降るんじゃないですか」

「そりゃ言い過ぎだ。てか先生、もっと早く止めてくれよマジで」

 セシルは疲れ切った声で訴えた。

「珍しく頑張ってましたし。降参するまでほっとこうと思ったら、まさかこうなるとは……」

 涼しい顔でテアナは答えた。

 だが、改めて固定魔法の力を思い知った気がした。あの状況から一気に逆転できてしまうほどの力……。

 幸い、会場の誰にも固定魔法だとばれることもなく、あれはセシルの力ということになってしまった。


 アルバートの二人が馬鹿話をしている間、リリアは無言で木の陰に座っていた。

 時々何か言いたそうにセシルの方をちらちらみたりしているが、それに気付くセシルではなかった。

 そんな様子を、テアナは横目でちらりと見た後、立ち上がって歩き出した。

「さて、と。私も仕事ありますし、そろそろ戻りますか〜。あ、セシル……あとで私の部屋まで来て下さいね」

「……はーい」

 テアナが去り、げんなりするセシル。

 あとで説教やら質問攻めやら、いろいろめんどくさいことがあるだろうと思うと憂鬱だった。

 とはいえ、このまま焦げるような暑さの屋外にいるのもしんどいので、とぼとぼと演習場の出口に向けて歩き出した。

 今はライスコーフ滞在3日目の昼。

 ちなみに砂漠の日中の気温は、40℃を越える事もあるという。

 試合場は直射日光が差し込んできて、そろそろ暑さがきつくなってくる時間帯だった。

「暑い……」

 あんまり教室に帰りたくないけど、早く帰って涼みたいというジレンマにセシルは頭を痛めた。

 そしてふと、木陰に座ったままのリリアが目に入った。

 そこにいたのは、さっきまで殺し合い寸前のことをしていた相手ではなく、普通の女子生徒だった。

 こうして見ると、別に普通だよな。と思いながらセシルは何の気なしに声を掛けてみた。

「そろそろ戻るかー? お前も暑いだろ?」

「……慣れてる」

 リリアは少し驚いた顔をしたものの、涼しい顔で言う。実際、大して汗もかいていないようだ。

 そこら辺は砂漠の国の住人らしく暑さには強いらしかった。

「そーかい」

 もう少し休むつもりなのか、とセシルは解釈して、そのままだらだら歩いていった。

 だがしばらくして、後ろから足音近付いてきた。

 座っていたリリアが立ち上がり、セシルに追いついてきたようだった。

「……ん、なんだ?」

「ごめんなさい」

「え?」

「私、あなたを見くびってたから。さすがは留学生なだけのことはあるね」

 心なしか、表情が柔らかいように感じた。思えば、セシルは初対面で喧嘩を売られたりして常にリリアの怒ったような表情しか見ていなかった。

 このギャップがなんだか妙な感じだった。

「あぁ……いや、あんなのたまたまだし」

 セシルは曖昧に返事をした。

 反則のような固定魔法まで持ち出しての勝利だ。

 純粋な実力なら、足下にも及ばなかっただろうとセシルは思っていた。

「でも、負けは負け……」

 無表情のままだが、心なしか少し落ち込んでいるようにも見えた。

(冷たいように見えて、負けず嫌いで熱いやつなんだよなあ……)

 どう慰めようかと思っていると、リリアは顔を上げてセシルの方を見てきた。

「これから……」

「ん?」

「これからもよろしく、セシル」

 そう言って、握手を求めてきた。

 この様子を、普段のリリアを知るダリオ達が見ていればものすごく驚いただろう。

 誰かに負けるなんて、久しぶりのことだった。良い意味でも悪い意味でも、リリアには大きな衝撃となった。

「ああ……ま、よろしくな」

 肩がまだ痛むがどうにか腕を上げて、出された右手を握り返した。

 そういえば、名前呼ばれたのも初めてだな、と思いながら。



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