第7話 現実
「よし、渚、教室に、入るぞ。」
「うん、健、楽しみ!」
「お・・・おう、それは・・・良かったな」健は、困った顔をした。
「さあ、悠、教室の扉を開けろ・・・」
「はい、今、開けます。渚くん、驚くかもしれませんが・・・」
「どういうこと?まあ、言ってても仕方ないから、開けよーよ」俺は、明るく振舞っていたが、内心、健や悠、そして芽衣があんなにびくびくしているところは初めて見たので、不安だった。
俺は、教室の扉を開けた。そうしたら、現実を見たのだ。教室のみんなが、紫色のオーラに包まれ、目は赤く、なにかに取りつかれたようだったのだ。生徒の一部は、普通の黒い目をした者だった。
「春休みでこんなにリカルディに取りつかれた人が増えたなんて・・・」
「学校も危なくなってきたわね」
「健、芽衣、悠、どうしたの?なんでほとんどの生徒が紫のオーラに包まれていて、赤い目をしているの?リカルディって誰?教えて!」俺は、健たちに質問攻めをした。
「渚くん、大丈夫ですよ、心配無用です。さあ、学校生活、楽しく過ごしましょう!」悠は、なにかを隠している、絶対。健も、芽衣も。
「う・・・うん。いろいろ教えてね」
「うん!渚くん、席はここみたいね。私の隣。先生はまだ来ないと思う。私たちの担任の先生は、仁子美先生って言うんだよ、すっごく優しいし、可愛いし、最高の先生なんだ!」
「ふうーん。優しくて可愛い先生いいね!」俺は、そんなことより、さっきの出来事、そして今も紫のオーラを放っているほとんどの生徒たちについて、そしてリカルディという人物について聞きたかった。
なぜ教えてくれないのだろう。あ、俺の秘密も言えば・・・言ってくれるかなあ・・・でも、俺が地球人で、俺が死んで、ルルワールドに飛ばされたなんて言えないしな・・・でも、さっきの話気になる!健たちなら・・・大丈夫だ、きっと。
俺は、覚悟を決めた。
「ねえねえ、健、お願いがある。僕さ、健たちが、絶対なにか隠してると思うんだ。さっき出たリカルディという言葉、そして、あの紫のオーラを放っている生徒たち、あれは、健たちの秘密に関わっているんじゃないの?お願い、教えて」
しばらく沈黙が流れた。そして、健がしゃべりだした。
「渚、俺たちは、確かに渚の言う通り、リカルディや紫のオーラについての秘密に関わっている。別に俺たちが悪者じゃないからな。だけど、これだけは、渚に言わない方がいいと思うんだ。渚、まだうちも学校も新人だろ?だから、これ以上渚を不安にさせたくないんだ。」健は、俺を止めた。だけど、これだけは知りたい。俺の秘密を言ってでも。なにか健たちの助けになることがあるかもしれない。だから、俺は聞く。
「健!お願い、健たちの秘密、教えて!秘密のままの関係、嫌なんだ!実は、僕も、大きな秘密がある。それも教えるから、お願い、健たちの秘密、教えて!」
「渚も大きな秘密が・・・やっぱり。俺たち、少しそう感じてたんだ。渚はただ者じゃないって。だから、俺たちもそれは知りたい。・・・いいよ、教えたる。誰にも言うなよ。秘密交換だからな。じゃあ、学校の裏庭で話そうぜ。」やっと教えてくれる!ずっと気になってた健たちの秘密。そして、健たちは俺が秘密を持っていることを知っていたんだな。やっぱ、あいつら、ただ者じゃない。ま、俺もだけど。