第3話 懐かしの夕飯
「みんな~ごはんができたわよ~」
(おっ、できたのか、おばちゃんのごはんはうめえといいな)
「渚、食堂はあっちだぞ」
「健、サンキュ」
「お前ってサンキュとか言うんだな。もっと女っぽい言葉しか使わねーと思った」
(まずい!ついいつもの癖でサンキュとか言っちゃった・・・)
「アハハ、まあね」(ぎりセーフ!)
「さあさあ、みなさん、行きましょう!」悠が言った。
「おっ、そうだな、芽衣、渚、腹減った。行くぞう」
(おめえが話長くしたんだろう)
「健が話を長くしたじゃん!何他人事みたいに・・・」
「芽衣~勘違いよ~ん海藻くんはそんなことしないよ~ん」
「あんたたち!ごはんよ!」
「「はーい」」
俺は一歩食堂に足を踏み入れた。
(なんてとこだ。俺ら4人+おばちゃんのためにこんなにでけえなんて・・・すげえな。ほぼ食堂独占じゃねえか)
「すごいでしょう、渚くん」
「うん!すごいよ、悠!」
「はいはい、おまたせ~今日は、トンカツよ~」
「「いっただっきまーす!」」
俺はトンカツを口に入れた。
(なんかおふくろの味がする・・・なつかしいな・・・会いてえな。・・・なにこの年で・・・泣くもんか・・・泣くも・・・)気づいてたら俺は涙を流してた。
「渚!?どうした」
「ううん、大丈夫。ちょっとおふ・・・お母さんの味がして、なつかしくなっただけ」
「そっか、まだ新人だもんな。ま、俺たちも一緒だし、乗り越えてこーぜ!」
「うん!サンキュ!」