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第9話 町を目指しましょう2

 翌朝、起きると何時ものようにラジオ体操を一人でして、ナイフを使った格闘練習、ナイフの素振りやいろんな運動をして一汗かいてから、いつものように朝風呂に入りサッパリしてから朝食を作る。



 米の飯が食べたいと思いながら、お肉を焼き、サラダを作って塩を振って食べる。



「マヨネーズが欲しい………」



 卵と植物油とお酢………すぐに欲しい。やっぱり早く町に行こう!!



 10才下の弟に「ねーちゃん、マヨラー辞めたら痩せられるのに………」と、よく言われていたが、マヨネーズは止められない。絶対作ってやる!



 気合いを入れ直して、急いで外に出る。

 ホームを仕舞い町に目指して出発した。



 今日中に到着出来るように、急ぎ足で多くの人の気配がする方向に向かう。



 急いでいても鑑定はしていたので、途中オリーブの様な木を見つけたら本当にオリーブだった。地球と同じ植物もあるとは、嬉しいことだ。

 実を取るために如何すればいいのかを考え、旅行用品の中の大きな風呂敷を取り出し地面に敷いた。(風呂敷なんてダサいとはよく言われたが、あれはとっても便利なアイテムなのだ。スーパーで買い物する時には、エコバッグの代わりにもなったし、旅行に行く時には必ず2〜3枚持って行き、たくさんのお土産を包んで帰ったものだ。)




 それからゆるい風魔法で木を揺らしてオリーブの実を落とし、地面に落ちる前に魔法で風呂敷の上に落ちるようにした。



 山盛りになったオリーブの実を風呂敷で包んで、アイテムボックスに仕舞う。



 これでオリーブオイルが作れる。



 ウキウキしながら町を目指し歩き始めた。






 しばらく歩くと、森の中が騒がしいのでコッソリ見に行ってみた。

 すると14〜15才くらいの女の子が剣を振り回し戦闘をしている様だ。

 相手はどう見ても5,6 匹のゴブリンのように見えるが、手を出していいのか悩んでしまった。

 変に手を出して「私の獲物に手を出すな!」とか言われても困るし。



 よく見ると、女の子は足を挫いているようで、見ていて危なっかしいので、ついつい魔法を使って助けてしまった。

 このまま逃げてしまおうと、そっと離れようとしたが、「待って、………あなたが助けてくれたの〜?…とても助かったわ〜」とニコニコ笑って足を引きずりながら、近付いてきた。



 戸惑いながら、「私が倒してしもたけど、よかったん?」と聞くと「いいよ〜助かったんだから〜このまま初めての冒険で死んじゃうかと、思ったんだもん」と返してきた。



「私はニーナ、デルファンの街で冒険者になったばかりなの〜

 薬草取りに夢中になって、森の中まで入って来ちゃって、気が付いたらゴブリンに囲まれちゃってたの〜助けてくれて、ありがと〜」



「私は、ユリっちゅうねん。この国は初めてやからこの辺りのことはさっぱり分からんねん。出来たらニーナちゃんの住んでる、デルフィンてゆう街まで連れてってくれへん?」



「いいよ〜、ちょっとまってね、足の怪我に薬草つけちゃうから」



「そうや、怪我しとったんやな〜……足見せてみ〜」と言いながら足に触り回復魔法で治してしまった。早く街に行って、マヨネーズ作りたいから。


「ユリちゃん、治してくれてありがとう〜。

 回復魔法も使えるんだね〜。さっきの魔法も凄かったし、いいな〜。私はあまり魔法使えないから羨ましい」



「そうなん……あんまり魔法は使わん方がいいの?」



「そんなことないよ〜、ちょっと羨ましかっただけ〜、私は、強い剣士になるのが夢だから、魔法はそんなに使えなくても大丈夫だし」



「ほんなら良いけど、そしたら、行こか〜歩けるやろ〜」



「うん、大丈夫、じゃあ案内するね、ついて来て」



 2人で並んで街までを歩いていく。

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