第20話 ランクEになります
解体現場に移動して、受付のお姉さん解体する人を紹介してもらい、作業台の上にウルフやオークを置くように指示される。
「あの〜、この作業台に全部今乗せるのん?」
「あ、乗せられる分だけで、残りはこの床に置いてもらえますか?」
指示されたとおり、ウルフとオークを置いていく。
置きながら「オークって食べられるの?……食べられるんやったら一頭分のお肉が欲しい。それと魔石は持って帰るんで宜しゅうお願いします」
「魔石は売っていただけないんですね、それとオーク肉一頭分ですね。大丈夫ですが、さっき報告して頂いていたウルフの数ですが、なんだか多くないですか?……………80匹以上あるようですが?………」
「あ………今迄狩ってアイテムボックスに入れっ放しにしてた分やわ………古くはなってないと思うんやけど………」
「そうですか、チョット時間がかかりますので受付の方でお掛けになってお待ち頂けますか?」
「受付で待たなあかんの?…ちょっと商業ギルドでポーション売ってきたいんやけど……」
「ポーションでしたら冒険者ギルドでもお買い上げ出来ますが?」
「そうなん、それやったらポーションの買取もお願いするわ〜」
受付に移動してポーションを200本出すとカウンターに置く。
受付のお姉さんは200本のポーションを見て目を丸くしていた。
「これを全て買取で宜しいのですね」
「いいよ〜自作やからな〜いつでも作れるし〜」
「ではポーションの星をお調べしますので、しばらくお待ち下さい」
ポーションを係りの者が1本1本調べていくと、だんだんと係の人の顔が強張っていく。なにおそんなに緊張してるねんとは思ったが係りの人が全て調べ終わり受付に報告すると、受付のお姉さんまでも顔が強張っている。
(なんやねん、なんか変なもん渡したか?ちゃんと星5つのポーションのはずやけど失礼やな〜)
「あの、ユリさん……このポーション全て星5つなんですが………全て買取で本当に宜しいんでしょうか?………売っていただけると本当に嬉しいんですが?」
「ええよ〜……さっき私が作ったって言うたやろ〜、いつでも作れるから全部買い取ってくれてかめへんで〜」
「ありがとうございます、助かります。なかなか星5つのポーションは冒険者ギルドの方に回ってこないので。数が極端に少ないので商業ギルドの方で全て販売しているんですよ。販売金額もチョット割高になっていますし」
「そうなん?いくらで売ってんのん?」
「冒険者ギルドで販売するときは銀貨1枚ですが、商業ギルドでは銀貨1枚と大銅貨4枚です」
「冒険者ギルドでのこのポーション、いくらで買い取っていくらで売るん?」
「大銅貨7枚で買取、銀貨1枚で販売になります」
「商業ギルドえらいぼったくりやな。私から買い取って倍で売っとんのかい!!………ええわ、ここで売るわ。ちゃんと適正価格で売ってや。ぼったくりはあかんで」
「承知しました、これからも出来れば定期的に売って頂ければ、助かります」
「また出来たらここに売りに来るわ」
「それではユリさんのカードをお預かりいたします。あと、ランクの方ですが今日の持ち込みの様子ではランクEが相当になるますので、ランクアップもしておきます」
「分かった」
カードを渡すとすぐに手続きをしていた。
「それではカードとのお返しとポーション・ウルフとオークの肉と皮、ポーションの買取分のお金になります。あと、オーク1匹分のお肉と魔石のお返しになります。本日はどうもありがとうございます」
「そしたら、また来るわ〜」
肉や魔石、お金をアイテムボックスに仕舞い込むと受付のお姉さんに挨拶をして、露店で買い物をするために冒険者ギルドを出て行った。
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