第2話 プロローグ2
「異世界ってヤッパリ、ラノベとかによくある異世界転生とか、勇者召喚とかのやつ?」
「そうですね、勇者召喚とかじゃなく、転生の方ですね」
「もしかして生まれ変わるの?」
「いえいえ、そのまま行ってもらいたいですね〜。行ってくれるととても助かるんですよ。
百合さんって実はこの地球のエナジーをとてもたくさん溜め込む体質だったりしてまして、このまま行ってくれると私の世界のエナジー500年分位助かるんです。かと言って地球ではぜんぜん関係ない位なんですけど」
「その世界ってどんなとこなん?」これは聞かなきゃいけないことだよ。
「名前はトゥルーディア、剣と魔法が主流の世界で、文明的には地球の中世ヨーロッパって所ですね」
剣と魔法か〜。行ってみたいけどな〜。でもこの年じゃすぐ死ぬな〜。
「あんな〜、私も行きたいけど今年でもう40才になるねん。今の体力やったらすぐ死んでしまうやろ。せっかく転生できても、意味ないやん」
「大丈夫ですよ、私の世界から、あなたの事はよく見えました。
有栖 百合
40歳 独身(家事手伝い)
誕生日 3月3日
鍛冶屋の娘
中学の時に変質者につけまわされ刺されて以来、武道を嗜んでいる(その為若い男が嫌いになる)
趣味 読書 料理 裁縫 ガーデニング 日曜大工 漢方医学 陶芸 ガラス細工 鍛冶 釣り等 母に誘われ何にでも挑戦していた。
ですよね。
(あんたはストーカーか?)
「ここまで多趣味ですと、色々なスキルを持てると思うし、それでも不安でしたら、そうですね〜今の経験値使って好きにスキルを選んでみますか?
経験値と言っても身体で覚えたものは無くならないで、年齢的なものを使いますから。今持ってるスキルは読書好きということで、異世界言語、異世界文字、料理、裁縫、ガーデニングから農耕、日曜大工は木工、漢方医学・陶芸・ガラス細工からはアイテム作成、鍛冶、釣り、後は武道からは武芸百般と言う所でしょうか。ただしあまりレベルは高くは無いですが」
それじゃあ若返るということか?それは良いかもしれない。
「じゃあよく聞くアイテムボックスとかは有る?それと私の旅行バックの中身も持って行きたい。いろいろ入ってるから。後、どこでもゆっくり休めるようにいつでも出せる家とかあると助かるし、家にアイテム作成出来るような作業場があると良いね〜。アイテム作成の時のレシピ集も欲しい、それと鑑定、鑑定とかすぐ出来へんかったら、直ぐ毒とかで死んでまうから。それと魔法も出来たら全属性魔法、それに迷子にならん様に地図も欲しいな〜」と思うがままに言ってみた。
「うん大丈夫そうです。ただ家は初期は料理くらいしか出来ないですね〜。でも結界を付けておくので百合さん以外は入れない様になってます。それ以外のスキルは大体レベル5くらいで魔法関係はレベル3くらいです。アイテムボックスはレベルMAXで無限に入る様にしておきました。地図は付けますけど一応自分が行った所が見える様になる様にしておきます。その代わりに迷子にならない様に探知能力も付けました。それから旅行バックの中身はアイテムボックスに入れておきました。現金は向こうのお金と交換してます。
こんな感じで、だいたい使う年齢は25才分ですね」
とゆう事は15才か、若い様な気もするけど良く見るラノベでもそんな感じだしええか〜。
「分かった。そしたら行ってみるわ。私は向こうで何したら良いのん?」
「生きていてくれさえすれば良いですよ。向こうで出来るだけ長生きして下さい。ついでに私の加護も付けておきますので、向こうに着いたら〈ステータス〉と言ってくれれば、自分のステータスが見れます。
それじゃ、頑張って下さい」
その言葉と同時に、私の目の前は真っ暗になり意識を失った。




