第19話 魔法の練習をしよう2
今日はなんだか朝から調子が良い。
やっぱり昨日お昼寝をしたからかもしれない。
お昼寝は、死ぬ前もしっかりお昼休みに15分くらいしていたから。
小学校の頃から給食の後のお昼寝が大好きだった。ほんの少し眠るだけで、午後からの授業をすっきりした頭でうけることができた。
この習慣は朝のラジオ体操と共に続けていこうと思う。やっぱりユルユルする時間は必要だ。
朝食を済ませてから、ゴーリゴーリといつもの魔女の様な呪文『星5つ〜』を唱えながらポーションを作っていくと、星5つポーションが200本出来上がる。
ふふふふふっ……これで小麦粉とバターは買えるだろう。そうと決まれば、街に行ってポーションを売って買い物だ〜!!
大急ぎでホームをしまい、街に向かいながら、門番さんに薬草採取をしてくると言って出て来たので、薬草の採取もしておく。
採取しながら周りを探知するとウルフの群れがいたので、魔法の練習をしつつ斃す事にする。
前にニーナとウルフを狩った時は、一匹ずつ狩ったので危険はほとんどなかったが、今回は群れでいるので、スタンガンの様に小さな雷をウルフ群の全てに落とし、麻痺したところでウインドアローを一匹ずつ眉間に撃っていく。
これで毛皮に大きなな傷もなく、すべてのウルフを倒すことができたので、アイテムボックスに仕舞い込む。40匹ほどいたので結構良い儲けになったんじゃなかろうか。
儲けのことを考えると、もっと魔物を倒しておこうと思い、探知しながら街に向かうと近くにオークが一匹でいたので、これも狩ろうと思いこっそり風下から近付き、ウルフよりも強い魔物なのでさっきよりも強めに雷を当てる。ピクピクしながら麻痺しているようなのでこれもあっさりと斃してしまう。
雷は結構使えると思い、オークやウルフをを見つけては雷をチョットずつ強くしていき、どのくらいの強さで当てると毛皮を傷つけずに斃せるか実験していった。
ある程度、雷を当てる加減がわかってくると、雷だけでオークやウルフを斃せるようになっていった。
「これからは楽勝や!!!…儲けもたんまりや〜」
調子に乗りながら倒していたら、夕方になっていた。
「お昼ご飯も、お昼寝も忘れてた。お腹も空くはずや。早く街に行ってご飯食べよ〜」
街に着くと門番さんに挨拶をして、まず冒険者ギルドに向かう。
冒険者ギルドに入ると、薬草の依頼書を持って受付に向かい薬草採取とウルフとオークの討伐の話をする。
「薬草採取して来たんやけど、途中でウルフとオークも狩ってきたねん。
まだ解体とかしてへんねんけど、どないしたら良い?チョット量が多いねん。
ウルフが40〜50匹くらいとオークが10匹くらいかな〜」
「えっ、ユリさんは確かまだランクFでしたよね、お怪我はありませんか?」
「大丈夫や、それよりここで出しても良いんか?」
「それでしたら、解体現場まで移動お願いできますか?量が多すぎると受付ではできませんので」
「ええよ〜ほないこか」
「こちらにお越しください」
案内されたのは冒険者ギルドの隣の建物で、そこが解体現場だった。