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第1話 プロローグ1

初めての投稿です。ゆる〜い目でみてください。

宜しくお願いします。

「異世界転生って、夢や無かったみたいや」



 真っ赤な太陽と、黄色い太陽が、空にあるのを見て、ここは地球とは違うと分かった。

 その場に座りこみ、何故こんな事になってしまったのかを考えてみる。



 今日からゴールデンウイークだったから、家族旅行に行こうとしていたけど、出かける間際に弟に仕事が入り、父がギックリ腰になり、母が病院に付き添い、旅行は中止にしようと思っていたら、母が「お父さんは、私がみるから一人で旅行を楽しんでおいで」と言ってくれた。

 悩んだけどなんとなく旅行代金がもったいない、なんてことを考えてしまった為、「じゃ旅行代金分楽しんで来るわな〜」なんてもったいない精神を発揮してしまった。


 

 一人でバス停まで行き、でっかくて重い荷物を持ちながら、バスを待っていた。

 バスを待っていたのは私だけじゃなく、可愛い女の子を連れた親子がいた。女の子はお母さんに「ねえママ〜、これからどこに行くの〜」と楽しそうに尋ねていたけど、お母さんの方は辛そうに女の子を抱き締めながら「出来るだけ遠くに行きましょうね。北海道のお爺ちゃんの所でもいいし、九州の美佐江叔母さんの所でもいいし、雪乃ちゃんはどこがいいかな?」となんだか誰かから逃げてるみたいな感じに見える。



 そんな時、ふと嫌な視線を感じて親子の向こう側を見ると、大きななナイフを持った男が彼女達のすぐ近くまで迫っていた。

 咄嗟に二人を突き飛ばし男と対峙するが、女の子が「パパ‼︎」と叫んだため、ビックリして気がそれてしまった。

 その隙に私は男に腹を刺された。


「キャー!!!!! あなた、何てことを・・・!!!」



「うるさい!!!

 お前が俺の可愛い雪乃を連れて出て行こうとするからだろう!!!」



 自分勝手なことを言いながら母親の方に襲いかかろうとしていたので、私は背後から羽交い締めして「何すんねん!!!そこのお母さん、早く逃げて警察呼んで!!!早く子供を逃がして!!!」と叫ぶ。



 お腹が痛いのを我慢して時間稼ぎをしようと頑張ったが、いつものような力が出ない。私は

 中学の頃に変質者に襲われてナイフで刺されて以来、近所の修造お爺ちゃんや元アメリカ軍にいた外人のマークおじさんに「女の子も体を鍛えな危ないからな〜」など言われていろいろ防衛の仕方を教わっていたがやっぱり稽古と本番じゃ心構えが違うのか、上手くいかない。



 まだ男はナイフを持っていたので取り上げようとしたが、力が入らずそのまま何度もナイフで刺された、やっと騒ぎに気がつき、駆けつけた近くにいた人たちに男は取り押さえられたが、私はそのまま死んでしまったようだ。だって自分を見下ろしているんだものこれって幽体になってるっぽい。まるでよく読む小説のようだよ。



 私は私の身体が、だんだんと冷たくなっていくのを見つめながら、両親が自分が死んだ事で哀しまなければいいけどと、呆然としながら考えていた。



「お姉さん、チョット良いですか?」自分の目の前にいきなり現れた金髪の青年は私が見えているようだ。



「ナンパはお断りや」



「ナンパではないですよ〜・・・そんな邪険にしないせください」やっぱり見えてるんだ。



「人が感傷に浸っている時になんのようや?」



「それは申し訳ありません。実は百合さんにお願いが有りまして。異世界から参りました」



「異世界? なんのこっちゃ?」




 


 

 

 

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