戦略型核動力潜水艦SSBN-000 軍事偵察衛星『天照』
幻想島 特区 総合指令室
武
「SSBN-000の最後の通信地点はどこだ!」
社員1
「はい、この地点になります」
社員の一人が中央に設置された大型の液晶パネルを表示させる
武
「・・・第五区に連絡!対潜哨戒機の出撃要請」
武は位地を確認し、航空機の航続距離圏内であることを確認して第五区の公宇久基地に対して要請を行う
天嶽
「武いい加減教えろよ!なんだSSBN-000って!」
武
「・・・どんな企業でも隠したい過去がある・・・SSBN-000はトライデント IIに相当する、SLBMつまり潜水艦発射弾道ミサイル、天之瓊矛を28発搭載した戦略型核動力潜水艦だ」
天嶽
「SLBMだと・・・核か!どうなんだ!」
武
「そうだ、天之瓊矛は一発あたり100kt~475ktの核弾頭を搭載できることが出来る」
天嶽
「なんでそんなものを作ったんだ!」
武
「1980年代の話だ、米国と我が社はある密約を結んだんだ、冷戦の終結で自動的に破棄となったが、その時に譲り受けた技術と物資で一隻の戦略型核動力潜水艦を建造したんだ」
天嶽
「それがSSBN-000だと」
武
「そうだ、先月原子炉を取り外して33式小型核融合炉に換装し、今月にSLBMを取り外す予定だったんだが・・・」
SSBN-000
全長
・178m
全幅
・16m
平均喫水
・11m(水上排水量)
排水量
・水上:16.800t
・水中:18.800t
最高潜水深度
・500m
主機関
・33式小型核融合炉 1基
・蒸気タービンエンジン 1基
・22式改推進電動機 1基
・ウォータージェット推進 1軸
・潜水艦用電磁推進機
・154.500馬力 1軸推進
最大速力
・50ノット(水上)
・80ノット(水中)
航続距離
・∞
乗員
・士官、兵員:80人
艦載機
・無
最大搭載機数 0機
武装
魚雷
・25式533mm魚雷発射管 4門(前部4) (魚雷搭載数20本)
ミサイル
30式潜水艦発射弾道ミサイル 28基
・天之瓊矛
C4I
・MOFシステム
・AWS Mk 7+SQQ-89+リンク 11/14/16
各種レーダー
・OPS-60B対水上レーダー
・OPS-33C航海レーダー
・ZPC-12F対空レーダー
ソナー
・ZQQ-12統合式ソナー
射撃管制装置
・ZYQ-65D統合式射撃管制装置
電子戦・対抗手段
・ESM/ECM:NOLQ-22S
魚雷防御管制装置
・TCM-25D
同型艦
SSBN-000
抑止力のために建造された核を搭載する事が出来る弾道ミサイル、【天之瓊矛】を28基搭載する、戦略型核動力潜水艦。天之瓊矛は1発あたりの核出力は数種類あるがいずれも100kt~475ktと都市一つを破壊するには十分な威力を備えている。
戦略型潜水艦と言う特性から、隠密性には長けており特別時空連合艦隊潜水艦部隊では、恐らく一番の隠密性を誇っている。戦略潜水艦と言う特性からかこの艦には艦名が存在せず、コードナンバーで識別される。
・・・このような兵器が使用されないことを、私は願う・・・。
林重工業 社長:林道秀
武
「こいつは先代の意思で日本国最後の抑止力になるように、日本国政府にも極秘で開発した、主武装の天之瓊矛は米国防総省の協力を得て米本土でトライデントを基に開発したんだが、冷戦が崩壊し建造計画は完全に凍結されたはずだった・・・」
天嶽
「だが、建造してしまったと」
武
「ちがう冷戦が集結したころにはすでに、弾頭が5発完成していたし艦体はすでに完成した」
天嶽
「基礎の技術力が高いから、米国もその速度を予想できなかったか」
武
「あぁ、SSBN-000はドックで保管していたんだが、ここ最近の艦船改装動向に乗りSSGNに改装を予定し、原子炉を外して、サイロを外す予定だったんだが」
天嶽
「行方不明になったと言う事か」
武
「あぁ極秘に運行テストを行っていたんだ」
社員2
「社長、単独航行中の戦艦越前より通信!SSBN-000を発見!追尾中だそうです」
武
「よし天照の探査画像を出してくれ」
社員2
「分かりました」
軍事偵察衛星 天照
全長
・45m
全幅
・18m
全高
・8m
質量
・約5.980kg
軌道
・太陽同期準回帰軌道
高度
・約1450km
軌道傾斜角
・約97.3°
電池パドル
・一翼式太陽電池パドル
電子機器・監視装置
・フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダー
・データ中継衛星通信部アンテナ
・データ送受信衛星通信アンテナ
・25式高解像度カメラ
・赤外線監視装置『篝』
林重工が米国国防総省と協力し宇宙に打ち上げた偵察衛星、高度約1450kmの中軌道から30cm以下の画像解像度を誇る世界最高性能の光学型偵察衛星、また、攻撃型人工衛星『須佐之男』とドッキングしエネルギー供給衛星としての機能も持っている。
社員3
「社長!越前より緊急入電!【我被雷セリ!】」
天嶽
「なんだと!」
武
「第壱潜水艦隊出撃せよ!全艦艇に回線開け」
社員1
「分かりました・・・全回線開きました!」
武
「こちら、幻想島司令部だ、僚艦の越前がSSBN-000の攻撃を受けた・・・これよりSSBN-000に対し・・・・・実弾の使用を許可する・・・SSBN-000を撃沈せよ」