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俺達特攻野郎

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

「……クラウスだ。胸に養分持っていかれて記憶力が無いのは相変わらずか?」


「アナスタシアだ。悪いね、小物を覚えておくほど暇じゃないんで」


 なんか懐かしいな、この感じ。

 人間的な相性は悪いんだが、喧嘩友達としては上々な部類。

 リングでもたまにいたけど飲み友達にはなれるが、それ以外の場面では絶対に顔を合わせないようにしているタイプの相手だ。


「要人護衛と聞いたが、そこらに転がっているSPはなんだ」


「詳しくは依頼文を読んでくれ。端的に言うならこの星をぶっ壊して機密やら物資引っこ抜いて逃げようとした元凶を捕まえてある。その際にお偉いさんの言葉に応じて自らナノマシン制御と強化骨格の制御を解いてくれた人たちだ。容疑者も混ざっているが、死ななきゃ問題ないと思ってくれ」


「なるほど、理解した。生きていればいいんだな」


「話が早くて助かる。ターゲットはブリッジで拘束しているが万が一があるから三人一組で見張りに当たってくれ。悪いが一緒に依頼受けた仲間も信用するなよ? ターゲットの息がかかってるかもしれない」


「そうか、その手の輩はどうすればいい」


「そんなもん一択だ」


 首を掻っ切るジェスチャーをする。

 殺せ、これ以上の捕虜は必要ないと。


「了解だ。お前はどうする」


「クライアントの今後について聞くのはやめておいた方がいいとシルバー様から忠告してやるよ。どこで誰が流してるかもわからないからな」


「……チッ」


 舌打ちをしてから生意気小僧がてきぱきと指示を飛ばす。

 随分手馴れているな。

 傭兵のライセンスであるピンは銅だけど、これならもうすぐ銀ランクにもなれるんじゃないかな。

 他の連中は……統率力も無ければ武器も貧弱、強化の類は一切なく一般ナノマシンだけで骨格もそのまま。

 危険物……プラズマグレネードみたいなものを持ち込んでる様子もなく、せいぜいがナイフとハンドガンを隠しているくらいか。


 一般で手に入る最上級のナノマシンで強化した結果五感も鋭くなってなぁ。

 衣擦れや足運びだけですぐにその辺見抜けるようになってきた。

 慣れるのに時間がかかったが、ベルセルクに来てからは何かしらの強化施してる奴をよく見かけたのもあって勉強になったな。


「小僧、三人一組と言ったが五人一組にしておけ。それとお前がブリッジに行くんだ。万が一の時はコックピットをパージしろ」


「……クライアントの意向には従おう。理由を聞きたいところだがな」


「こいつらの練度不足だ。それ以上は面倒だから全部終わってからにしろ」


「………………納得した」


 戦力不足も含めて思う所はあるけれど、こちらの言い分に一定の理解を示してくれたらしい。

 うむ、まぁ満点じゃないけど良しとしよう。


「メリナ、護衛の傭兵達を迎え入れた。端末でモニタリングしながら惑星破壊装置の場所までエスコートするからB装備を用意してくれ。それとC装備を体育館に運んでマリアに渡せるか」


「大丈夫ですよ。運搬用に採掘ドローン使いますがいいですよね」


「あぁ、むしろ戦闘用ドローンを用意しておくべきだったな。最悪の場合採掘用を盾にも武器にもしろと伝言を頼む」


「了解。B装備担いだので船から出ます」


 俺が船を降りると同時に、ホワイトロマノフからドローンが飛び立ち続けてメリナがゴツイ銃を持って降りてきた。

 B装備、特攻野郎から名を借りて突撃用兵装ってところだ。

 相手の数が多い時に有用な武器、それを持って走り回るのだが……まぁ重い。

 ナノマシンで強化した俺でも1時間もすればばてるようなもので、普通は車とかに設置して使うような重火器だ。

 ちなみにC装備は殲滅用兵装の集まりで、B装備を超える重火器、もはや大砲を無理やり担いで戦うような物体なので俺も自分で使える気がしないが用意はしておいた。

 浪漫だからな。


「じゃあエスコートお願いします」


「おう、しっかり後をついてこい。それと一応そっちも警戒は続けてくれ」


「大丈夫です。私の着ている服はもちろん、この人工皮膚もアンチダメージスキンとなってますから」


「……ナノマシン仕様のアレか?」


「アレです」


 アンチダメージスキン、物理兵装もビーム兵装も通さない特別な皮膚。

 ナノマシンで補強した人工皮膚であり、仮に傷ついてもしばらくすれば勝手に回復するし、そのためのエネルギーは食事で賄えるという便利なものだ。

 新陳代謝も行うため、肉体強化の中でも高額な部類である。

 とはいえ衝撃は普通に受けるから骨格や内臓の保護をしていないと致命傷になりかねないんだけど、メリナの場合子宮と脳味噌以外は基本的に新しく造られたものだからな。

 その辺の心配はいらないという事か。


「じゃあモニタリングと周囲の索敵だけ頼む。現場に着いたら俺が入口を見張っているから対処は任せた」


「任されました!」


 敬礼をしてニコニコとほほ笑むメリナ……なんだろう、あの生意気小僧と話した後だとすっごい楽しいな。

 もしかしてコレが恋か?

 ……いや、普通に無いな。

 そりゃやった回数はそれなりだし、可愛いと思う事はあるけど恋心とは違う何かだ。

 例えるなら犬猫に対する愛護本能か?

 ……それはそれで業が深いな。

さて、新年のあいさつに続けて後書きで少々ご挨拶をば。

昨今行進の遅れが目立つようになってきたこと深くお詫び申し上げます。

あのね、眠いの!

昼夜逆転というか眠る時間が足りないの!

許して……?

メリナ×アナスタシアのえっちな話書くから許して!

無料公開するから!

なんならシチュエーション指定してくれたらいくつかパターン書くし、無料公開するにはニッチすぎるなとなったらファンボで公開するから!

たぶん今年も睡眠時間足りなくて遅れる事あるけど、他作品でもそういうシーン見たいよって言うのあれば感想なりメッセージください。

書きます。

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― 新着の感想 ―
文末のメリナ×アナみたいです、 どこに書くのでしょうか?
めっちゃ見たい!!
メリナ×アナスタシアのえっちな話書くから許して! 無料公開するから! なんならシチュエーション指定してくれたらいくつかパターン書くし、無料公開するにはニッチすぎるなとなったらファンボで公開するから! …
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