捜査が始まる
「警察の者ですが、お隣の柊さんについてお聞きしたいのですがよろしいでしょうか?」
「いいですよ。秋穂ちゃんが犯人なんでしょう?怖いわねぇ。うちの娘と同い年で幼稚園から一緒だったのだけれど、最近は挨拶もしなくなってね。雰囲気が変わったというか、元々そんな感じだったかしらねぇ。」
「親子の仲はどんな感じでしたか?」
「昔は仲良かったと思うのだけれど、最近は喧嘩ばかりしてたんじゃないかしら。怒鳴り声とか聞こえてきたし、仲悪かったわね、きっと。」
「そうですか。事件のあった時間は何か変わった事はありませんでしたか?物音とか?」
「そういえば、あの時も怒鳴り声が聞こえたんじゃなかったかしら。そのあとドンっていう大きな音が聞こえましたよ。あの時の音がって思うと本当に怖い、寒気がしちゃう。」
「ありがとうございました。また何かありましたらよろしくお願いします。では失礼します。」
「お母さん、秋穂の怒鳴り声とかって本当に聞こえたの?私気付かなかったよ。」
「ああ、聞こえたような気がしたって言っただけよ。秋穂ちゃんならやりそうだし。」
「お母さん、無責任すぎ。」
「大丈夫よ。本当の事は誰もわからないし。お母さんだって秋穂ちゃんのこと、信じてあげたいけれど・・・。二人しかいなかったのだから、そういうことじゃないの?」
「でも、本当に秋穂が・・・?」