2 少年
ある町の前に上半身が鷹、下半身が獅子の生物が舞い降りた。グリフォンか。さらに、一人の少年がその背から地に下りる。
「ありがとうフェザー。また後でな」
そう言いながら少年は干し肉を投げた。それを空中で受け止めると、満足そうに一声鳴いてグリフォンは飛び立った。それを見送ってから彼は町の中に入っていった。
町の中はにぎやかだった。祭りかなにかの前のように。しかし、特になにかあるわけではない。この町はいつもにぎやかだ。いつ悪魔に殺されるかわからないこの世界では、生きているうちが華だと考える人間で構成されている町だからだ。
しかし、彼は周りの物には目を向けずスタスタと歩いていく。
彼は仲間を探しにここに来た。彼は数日前見た夢がこの町を示すのだと気づき、探しに来たのだ。
彼は近くにあった宿屋に入った。部屋を取ると、そのまま宿屋の食堂に足を運ぶ。
食事時ではないため、他に人影は見られない。少年は隅の席に座ると、料理を注文する。
少年が食事を取り始めてまもなく大柄な男達が入ってきた。酒を注文すると退屈そうに辺りを見回し、少年に声をかけた。
「坊や、迷子でちゅか?」
周りの男達が下品な笑い声を立てる。少年は気にした様子はなく、食事を続けている。
別の男が続ける。
「早く帰らないとママが心配してまちゅよ~」
再び下品な笑い声が満ちる。少年の目元がわずかに痙攣する。
「お前ら野盗崩れにとやかく言われるほど落ちぶれた覚えは無い」
周りで聞いていた店員の顔が青くなる。野盗崩れとはいるだけで邪魔なゴミという意味で使われる言葉であり、使えば暴力沙汰に発展することはまず間違いない。
男たちの中でもひときわ体が大きい者が立ち上がる。
「てめぇ、俺たちにけんかを売ろうってのか?」
幼い子供ならその表情だけでも泣き出しそうな顔ですごむ彼に向かって、少年は食事を続けながら平然と売った。
「銅貨一枚でどうだ? 格安だぞ」
その言葉が終わる前に近くにいた男が殴りかかった。少年は振り返りながらその手をはじき、その男の胸を拳で押した。男の体は宙を舞い、そのままドアを突き破って通りに転がった。
少年が振り向くとすでに他の男達は不恰好に逃げ出していた。
彼らは追うことはせず、席に着き食事を再開した。
食事を終えるとカウンターに向かって銀貨を投げた。銀貨一枚で節約すれば一ヶ月は生活できる。ドアの修理代と彼の食事、それに宿代を兼ねたとしてもまだお釣りがくるだろう。
少年はそのまま指定された部屋まで上がっていった。
自発的に書いた文章を人様に読んでもらおうと書いていますが、文章の下手さが気になる・・・・。




