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4-6

規約違反疑いの言葉を聞いたプータローは、のしのしと椅子から降りた。

いや、椅子に見える人だな……。


真性のアホだとしても女性に乗るとは、正気を疑う。


そうして、プータローはハニーと囁いていた時とは打って変わって、とんでもない形相で俺を睨んできた。




「お前、お前……小生は勇者だゾ?!?!?!」

「えぇそうですね。ですがそれも過去のお話です。」



目一杯唾を飛ばして喋るプータローにできるだけ近寄らないよう大きな声で話す。

それもこれも綺麗に一発ぶん殴るためだ。


我慢、我慢。



「勇者に楯突くとは、このっ。この、ぶっ殺してやる!!」



我慢しろ。



「女の一人も連れて歩けないような童貞の貴様にっ、小生がとやかく言われる筋合いはないだろうっっ!!」



我慢。



「貴様なんて雑草にもならないゾ!!!!」



ごめん無理。



「ごちゃごちゃ言われても困ります。」



俺は二、三歩進む。

プータローは俺が進んだだけ後退りする。


お前の愛するハニー達の顔見てみろよ、ドン引いてるじゃないか。

せめて最後までカッコつけろよな。


ため息混じりにプータローの首根っこを掴む。

壁際でおたおたするだけなんて、最後まで情けない。


ひいいと脂汗かいてる奴の頬には触れたくないが仕方ない。

俺は滲むほど拳を握り、大きく振りかぶり――





()は、あなたたち(WorldWorld)言う神様(社員)です。」





――目一杯ぶん殴った。

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