主要な登場人物や用語の説明
《登場人物》
須藤ありな(すどう・ありな)
【転生前の主人公・社会人の女性・26歳】
企業コンサルタントとして働いていたバリキャリ。
ウェーブのかかった前髪の無い黒髪ポニーテール。スクエア眼鏡。灰色のパンツスーツ。身長157センチ。
きりっとした眉に意思の強そうな顔立ち。
さばさばとした性格で、思い切りが良く、こうと決めたら曲げない頑固な性格。
学生時代、乙女ゲームにはまって様々なジャンルの乙女ゲームをプレイした。
中でも高校2年生の頃にプレイした『ラス・オーブ ~花の恋と革命~』はファンブックやファンディスクなどを購入する程はまっていた。
大学生になって携帯用ゲーム機が下火になるとともに乙女ゲームから離れてしまったが、今もそのゲームは思い出したようにプレイしていた。
アイン・ローレライ
【転生後の主人公・豪商の一人娘・19歳】
ひょんなことから、ありなが転生してしまった『ラス・オーブ ~花の恋と革命~』における主人公マーガレットの敵役。横暴・残忍・ヒステリックで嫉妬深く、金遣いも荒いという典型的な悪役令嬢という設定。
ゲーム内ではどのルートに行っても死亡し、その方法も断頭台やら疫病やら窒息死やら様々である。
亜麻色の長い髪を下ろしている。少し不気味なほど白く透き通った肌。細い眉に切れ長で二重の目。赤茶の瞳。通った鼻筋。イメージカラーは赤や紫で、大胆に肩や首を出したドレスを着ることが多い。身長168センチのモデル体型。
転生してからは、どうせ死ぬなら楽しんで死ぬ!という前向きとも投げやりとも言える境地に達するが、根が真面目な為、無意識にアインとして振舞わなければいけないというプレッシャーに苛まれる。
本編で煙草や酒を昼間から楽しみ、不摂生を続けていたことに関して、本人は「二度目の人生を謳歌している」と思っていたが、単にストレスから来るものであるため、クレアと二人暮らしを始めてからは落ち着いている。
クレイア・フリーアンス
【もう一人の主人公・アインの従者・22歳】
身長177センチ。黒髪青眼で痩身の青年。愛称はクレア。
顔立ちは突出したところがないが、少し童顔。少し跳ねた黒髪を一つにくくっている。
黙っていれば10代にも見えるが、口を開くと年齢以上に落ち着いており、年齢が分かりにくい。
ゲーム内ではセリフも立ち絵も無い完全なるモブキャラ。
ファンブックのコンセプトアートに書かれたラフスケッチでのみ姿を確認できる。
私服は着古した白いシャツに黒のスラックス、くたびれた皮のブーツ。
アインの従者になってからは白シャツに臙脂のスカーフ、ジャストサイズの灰色のベストとズボンひざ下までのブーツ。黒いテールコート。
イメージカラーは黒で、モチーフはカラス。
とあるカルト団体に入れ込み、心が病んでしまった母を長く世話していた過去を持つ。そのため、家事をはじめとした雑務は得意。
亡くなった父が有名貴族に仕える兵士だったため、家には珍しい本が多く、父を恋しがる母のために、日夜残された本を勉強したため、各種制度や礼式には詳しい。
また、家計を支えるために様々な仕事を経験しており、処世術には長けている。そ
実はかなり腕が立つ。近距離では筋力で押し負けることが多いため、どちらかといえば早さと軽さ重視の中・遠距離型。
母が死に、自分の大切なものが抜け落ちたような穴を感じて地元を離れる。
出来るだけ自分以外のことを考えていられるようなやりがいのある仕事を探していたところで、ローレライ家の使用人募集を知る。
人に対する態度はかなり公平だが、興味が無いとも言える。
それは本人が特別だと感じた人間に一辺倒になってしまうことを自覚しているからであり、大切だと思った相手にはとことん尽くす。
メイド長・若いメイド・爺や
【ローレライ家の使用人たち】
アインの両親に代わり、アインを見守り育ててきた使用人たち。
アインには泣かされることも多く、愚痴大会が夜な夜な開かれているが、他人がアインを貶める発言をしているとムッとする。アインの親や姉のような気持ちでいる。
マーガレット
【ゲーム内での主人公・16歳】
肩までの栗毛、大きな瞳。丸い頬に柔和な笑みが魅力の、『ラス・オーブ ~花の恋と革命~』における主人公。
162センチ。下町時代はバンダナにオレンジのワンピース、エプロン。貴族になってからはオレンジのドレスに母の形見の髪飾りを付けている。
感情表現は豊か。下町で生まれ育ったため、貴族の世界に突然入ってしまった当初は悩みも多かったが、持ち前の明るさと優しさで攻略対象たちと共に成長していく。
ありなの推しキャラ。
《その他用語・設定》
・『ラス・オーブ ~花の恋と革命~』
17世紀ヨーロッパをイメージしたファンタジー乙女ゲーム。
下町出身のマーガレットは、実は有名貴族の隠し子であり、次期国王である王太子の婚約者候補の一人であることが判明するところからストーリーが始まる。
革命を主題にしており、マーガレットと攻略者を中心に、国の様々な問題が解決されていくストーリーは、普段乙女ゲームをたしなまない人々にも人気を博す。
ちなみに対象年齢は17歳以上であり、容赦ない暴力描写も多い。