軍備増強しました!
部屋に戻る海人。
イザベル!ピーナッツ・TypesRとピーナッツバーニアは戦力になるぞ!
いまいち反応が悪い様に見えるイザベル。
デザインが気に入らないのだろうか?乙女心はわからないな。あの完成されたフォルム!百年は揺るがないデザインなのに…
「イザベル。聞いてくれ!ピーナッツ・TypesRと
ピーナッツバーニアは何と!ドッキング出来るんだぞ!制空権も支配するのだ!」
やはり反応が悪いイザベル。
何が気に入らないんだ!わからない。
「2連結の最高のジョイントじゃないか!S字の泳ぎは他の追随を許さない!」
熱く語る海人をキョトンと見つめるイザベル。
何が気に入らないんだと机を叩く海人。
「数です。数が圧倒的に足りません…」
数?
イザベルが続ける。
もし‥もし!この島を危険と感じた魔王軍が勇者軍と一時的に和睦を結び。連合軍としてこの島に攻めてきたら
どうするんですか!ちっこいゴーレム2機で迎え撃つのですか!
(ちっこいって言われた…)
いくらなんでも大げさじゃないかとイザベルに言ったが
魔王軍舐めるな!と一蹴されてしまった。
「遠くでカミナリがなっていて大丈夫と決めつけ釣りを続ける。浅はか釣りアングラーってことか?」
瞬きをするイザベル。返答はない。
考え過ぎだとイザベルに言ったんだが更にヒートアップするイザベルに怖さを感じてしまう。
あのちっこいゴーレムの火力は!
わかりません。
武器の弾数は!
わかりません。
全方向から攻められた時の対策は!
わかりません。
それでも作戦本部総司令官か!
めちゃくちゃ怒られた。
(なんだ?作戦本部総司令官て…)
「イザベル君の意見を尊重し明日再編成にかかります!」
よし!私も加わる!遅れるな!
何か立場逆転してるよなコレ?
激高しているイザベルだがベットでは手を繋ぎたがる。
よくわからない…
翌日‥
ピーナッツ・TypesRとピーナッツバーニアが荒れ地に並ばされ俺も並ばされた。
イザベルが叫ぶ!
「良く聞けお前ら!迫りくる大戦に備える為に軍を再編成することにした。異論はないな!」
無表情のピーナッツ・TypesRとバーニア。
「私が軍再編成担当大臣のイザベル・ハーマットだ!」
国王様から全権を任されている!
(俺が任命したのか?)
さっそく取り掛かる!
カイト様!岩に触れてゴーレムの数を増やして下さい。
以上です!
「は?終わり?」
はい!後はお願いします。畑仕事に戻りますから。
そう言い残しイザベルは居なくなった。
無表情で海人を見つめるゴーレム2機。
たぶん仲間が増えるのが嬉しいのだろう。
海人は荒れ地を探索する。後ろからピーナッツ・TypesR。空からピーナッツバーニアがついてくる。
ピーナッツ・TypesRが岩の前で立ち止まる。
(これにしろって事かな?)
岩に触れて「ゴーレム」を想像する。
光る岩が変形していく。
ちっこい戦車が現れた。
顔が無いからいまいち分からない。
岩に向けて砲身から石を飛ばす!
ドカン!
小さいなりに、しっかり戦車をしている。
それから数時間…ゴーレム造りに精をだす。海人。
気がつけば後ろに十数機のゴーレムが並んでいる。
空にもピーナッツバーニアの他に10機程のちっこい飛行機が隊列を組んで飛んでいる。
(はあ疲れるなこれ。戻ろう。)
畑仕事をするイザベルに増強したゴーレム隊を見せる。
「まぁまぁね。」
それだけだった…
とりあえず。
TypesRは全軍隊の現場指揮官に任命する!
バーニアは空から島を守れ!
怪しい物を見たら即時撃て!
↑これがいけなかった…もう少し先の話しになるが
俺の命令が事件を起こしたんだ…
次回へ続く。