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島流し

「この男は、この世界の生態系を壊す可能性がある!」


偉そうな男が叫ぶ。


「死の島に島流しにするのじゃ!」


俺の名前は、海人。海の人でカイトだ。

美大に通う19歳。趣味はバスフィッシング!


子供の頃から釣り好きで、休みの日は高確率で釣りに

行く。釣りバカだ。

大学に入学し一人暮らしを始めてバイトと親の仕送りで生活している。まあバイト代は、ほぼほぼ釣り道具に消えてしまうが…


今日も釣り予定だったが大雨で川の水位も上がり危険だから、そんな時は釣り具屋さんでルアーを眺める!

釣りテンションを下げない為の俺にとっては大事な事だ


そして出会った!限定色の、あの羽ものルアーに!


即買いしてしまった。値段は18000円…バイト生活の俺には痛い出費だが、仕方がない!何故なら限定カラーだからだ!コレクション?転売?違う金儲けじゃない!

使う!俺はこのルアーを使い捲くる!そしてバスと一緒に自撮りするんだ!そうだろう!全国のバス釣りアングラーの諸君!高価なルアーでバスを釣り自撮りからのSNSにアップするのがバス釣り人の心を満たす唯一の事だろう!


それが何だ!店を出て横断歩道で信号待ちしていたら、

急に地面が光って気がついたら知らない場所で鎧や綺羅びやかな服を纏った奴らに囲まれている!


他にも10数人居るが当然知らぬ顔だ。


そして偉そうな奴が言ったんだ。


「おお!選ばれし者達よ!どうか!この世界を魔王から救ってくれ!」


手を広げ俺達を歓迎する。


(これってアニメなんかで良くある異世界何とかか?)


実際、自分がこうなるとは微塵も考えてはいなかったがいざ現実に起こると不思議と笑えてくる。


他の人達は騒いだり泣いている女性もいるが綺麗な女性の説明や、囃し立てられ次第に満更でもない顔つきになってくる。


ステータスと言ってくれと神官が頼む。


(まんま漫画だな…)


皆がステータスと言い。ステータス画面が表示される


「おお!勇者様だ!」「聖女様に賢者様もいるぞ!」


城内がどよめく。


立派なヒゲ面の男が近づいてくる。


「ささ、そなたもステータスを開いてくれ!」


俺は言われるがままステータスを表示した。


海人・【特定外来生物】


スキル【想像付与1】


(ん?特定外来生物?)


「うわ〜〜〜!!」


尻もちをつくヒゲ面の男。


俺を指差し叫ぶ。


「この、男…特定外来生物じゃ!」


一斉に兵士達が俺を囲む。


「え?何。」


偉そうな男が近づき叫ぶ。


「誰が!誰が持ち込んだのじゃ!」


いや、それは貴方だろう。そう思った瞬間、俺は縛られ

槍の柄で頭を押さえられ地面に押し付けられた。


特定外来生物は自然の生態系を壊し。この世界に被害をもたらす者だと言われた。


「召喚した者を殺すのは神に背く行為になる!」


そして冒頭に戻るんだが


俺は目隠しをされ、外された時は船底に隔離されていた

何日船に居たかはわからない。粗末な食物と汚い水を与えられ。意識が朦朧とする中、今度は小舟に1人乗せられ。弓を構える兵士達から逃げる様に漕いでついたのがこの島だ。


「死の島だったか?」


確かに死の島だ岩肌に木は枯れ生物が居る感じもしない。


(終わったな…)


枯れた木を触り、俺もコイツ見たいに干からびるんだろうな…


せめて「リンゴの木」なら少しは生きながられたかもな。


枯れた木を触りながら思ったら

枯れた木が輝く…(眩しい!)

目を開けると俺の触った枯れた木は立派なリンゴの実を付けた木に代わっていた。


「はい?」


手にとりリンゴを食べてみる。「美味い!」

リンゴだ間違い無くリンゴだ!


俺はステータス画面にあったスキルを思い出す。

「想像付与」?


もしかして想像した事が物に付与されるって事か?


わからないが目の前に確かにリンゴの木がある!


とりあえず今すぐ飢える事は無さそうだ!


次の日。


「身体が痛い…」


地べたに寝た俺の身体が悲鳴をあげる。


「やっぱりベットって大事だな。」


リンゴを食べ、この死の島を探索する事にした俺。


「結構広そうな島だな?なんにも無いけど!」


海人はまだ知らない。この島がこの先、世界中から

注目される事になることを!


次回へ続く。




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