3話 アンジュ・サリブ子爵
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3話 アンジュ・サリブ子爵
好花は アンジュ・サリブ子爵と名乗る女の子と執事とメイドと騎士風の人達を見て……どうみても白人さんやんと思ってる。
此処はヨーロッパ?アメリカ?とも……。
そして日本語を話してるやんとビックリしてる。
「私は好花松井と言います。この子は小恋です。」
アンジュ・サリブ子爵「アンジュ・サリブです。コノカ・マツイ様、私の事はアンジュとお呼び下さい。」
執事「私はアンジュ・サリブ子爵家の執事長のゼクスです。危ない所を助けて頂きありがとうございます。」
メイド「アンジュ・サリブ子爵様付きメイドのマインです。ゼクス様、先ずは騎士達の手当てをしたいと思います。」
アンジュ「ゼクス!マイン!騎士の皆さんの手当てを!」
執事長のゼクスさんとメイドのマインさんが戦闘で負傷した騎士達の手当て始めた。
好花は「私も手伝います。」と言い同い年位の騎士の左腕の前腕を押さえてる所に行き状態をみる。
好花「左腕が骨折してるよ。」
森の木から少し太めで真っ直ぐな枝を探し小太刀で切り落とし良い感じの長さに切りリュックから万能ナイフを取り出し枝のささぐれ等を綺麗に取り省き左腕の前腕に2本の木を添えてスポーツタオルで少しきつめに縛った。そして、大きめの手拭いで首から左腕をつった。
手当て中、同い年位の騎士は痛がる表情をして、たまに呻いてた。
同い年位の騎士「ありがとう。子爵家の騎士として情けないです。」
好花「情けなくないよ。ちゃんとアンジュ様を守ってましたよ。」
「挨拶が遅れました。私はアンジュ・サリブ子爵様の護衛騎士団のグレイ・ノアです。手当てありがとうございます。」
好花「私は好花松井って言います。気軽に好花って言うてね。」
グレイ・ノア「コノカ様ですか。私の事はグレイとお呼び下さい。」
好花「様は付けなくて良いよ。グレイさん。」
グレイ・ノア「分かりました。コノカさんとお呼びします。」
今できる簡単な処置をしたゼクスさんとマインさんが来てゼクスさんが「では移動しましょう。コノカ様はどちらに行く予定ですか?」
好花「ゼクスさん、様は付けなくて良いので…。私と小恋ちゃんは行く当てがないのです。」
ゼクス「分かりました。コノカさんとお呼びします。」
アンジュ「コノカさん、予定が無いのなら是非とも我が家に来て下さい。お礼もしたいので。」
好花「分かりました。行かせて頂きます。」
アンジュさん等に馬車に乗るように勧められ馬車に乗り込みアンジュさんとマインさんと好花と小恋ちゃんが乗った。
御者はゼクスさんがするみたい。
6人の騎士さん達はそれぞれ馬に騎乗して移動する。
騎士さん達の馬はオークと戦闘中は逃げ出してたらしいけど治療中に軽症の騎士さんが探して連れて来てた。
好花は良く見付けられたなと感心した。
好花「この近くに街があるのですか?」
マイン「この森を抜けた先に草原があり草原の先の山脈の手前にシサキス領都があります。アンジュ・サリブ子爵様の領都になります。ここの森から抜けた先の草原と草原の先の山脈までが領地です。」
好花「かなり広いですよね。」
マイン「山脈から川が流れてましてこの森まで続いてます。山脈から川沿いにシサキス領都があり領都までに村が二つあります。」
好花は頭の中に地図を描きなんとなくわかった。
森を抜けて草原が広がり川も見えて川沿いに村が見えてきた。
サンマ村と説明をマインさんから受けて護衛騎士の副団長が1人で村に向かう。
子爵一行は村に入らず先に進むみたい。
好花は疑問に思った事を聞いてみた。
「アンジュさんは10才位ですよね。失礼ですけどまだ小さいのに領主ってどういう事ですかぁ?」
アンジュは自分の話が出ると思わなかったので少し驚いた。
マインさんがアンジュさんの目を見てアンジュさんが傾いたのを確かめてからマインさんが話した。
「元々はアンジュ様の御父上ハルク・フォン・サリブ公爵様が御亡くなりになったのが始まりなのです。後を継いだのが長男でアンジュ様の母違いのお兄様に当たるハリル様がアンジュ様を外に出そうと結婚を進めてきたのです。相手は53才の伯爵です。アンジュ様は大都で全寮制の学院で勉強を頑張ってたのです。結婚話しを御学友の王女様から聞いたのです。お二人は仲良しで王女様はアンジュ様が可哀想と思い王家の力を使いアンジュ様が独立した家を建てれるように公爵家に圧力をかけて下さって独立できるようになったのですが領地を一部アンジュ様に別ける時に公爵家の厄介な場所をアンジュ様に押し付けたのです。アンジュ様に付ける家臣も最低限にされて本家からはここにいてる騎士6人と執事とメイドの8人だけなのです。この先、領地運営が不安です。街と2つの村から有能な政務担当者や騎士を探し雇わなければならないのです。」
好花「めちゃめちゃ大変じゃないですか!お兄さんの嫌がらせも大概ですね。」
アンジュ「お兄様は私が邪魔なのです。小さい頃から嫌がらせばかりされたのです。」
その時、ゼクスさんから後少しでシサキス領都に着く声をかけてくれた。
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