──降臨
おはやう。更新です
-Eternal Grow-《エターナル・グロウ》
十年前、人類はゲームに希望を抱いた。
二十年前、人類はゲームに理想を抱いた。
三十年前、人類はゲームに感動と喜びを抱いた。
四十年前、人類はゲームに驚きと興奮を抱いた。
そして人類は今──
***
人々は何故夢を見るのだろうか?
理想に近付けるため?
幸せになるため?
はたまた、自己満足やただ楽したいからという陳腐な理由かもしれない。だが、いずれにせよ変わらないものが一つあるだろう。
──君たちは夢を待っている。
-Eternal Grow-《エターナル・グロウ》
《永遠の成長》と冠を設けたこの作品は君たちに嘘偽りなき夢を与えることができる。
スポーツ選手になりたかったか?
──しかし君は運動音痴だ。
歌手になりたかったか?
──しかし君は生まれつき声が出ない。
ヒーローになりたかったか?
──しかし、君に目指せるのは精々お調子者位だろう。
だから皆こう思う。
『『『『『才能さえあればな……』』』』』
と。
なんて詰まらない言い訳を憑いて夢はそこで終了。
諦めたら終わりなんてありきたりすぎて欠伸がでる。
──才能が無ければ作ればいい。
──その才能は君たちの中に眠っているのだから。
この種を見たまえ。
これは確実性制限解除装置“種子”だ。これは善にもなれば悪にもなる。凡人にもなれば超人にもなる。
これを君たちに授けよう。
“種子”は君たちの身体に眠った才能を開花させる役割を持つ。
これを身体に宿した君たちは、何をしてもいい。
人を救ってもいい。
無差別に殺してもいい。
寧ろ何もしなくたって構わない。
君たちが何を開花させるのかは君たち次第だ。
……ああ、勘違いしないでくれ、あくまで“種子”は君たちの才能を開花させる手伝いをする機能だ。
だからこの世界で開花した才能は紛れもなく君達に眠っていたもの。
真実に君たちの才能だ。
──さあ諸君よ夢を持て、夢を以て世界を進め。
──この世界でその限りない才能を開花させろ。
~~~~~──……
それを見た俺はその粗雑さに笑った。
「陳腐だな」
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