──吸血鬼
良作読んでたら執筆遅れたあー!
今週は狂人・奇人デイ。思考回路がぶっ飛んでる人って観るには楽しいけど、現実にいるとうわぁ……たのしそう。(結局同じだった)
ハネットさんマジ農業王。早く続き読みたいなー(にゃ)
「──あの男は吸血鬼だ」
ゼノムは淡々とそう述べた。
***
その青年の人生は全く面白いものではなかった。
ただの平凡な平民として生を受け、只々無用に日々を過ごすのみ。
朝目覚め、外に出れば『紛い物』と罵倒され。
町を歩けば石を投げられ。
仕事を探せば追い返される。
生まれつきの身体の丈夫さも、仕事が無ければ無用の産物と化した。
虚しい、只々虚しい日々。
人に施しを与える等夢にも思わず、その日の銭を稼いでは日々の出費でスッカラカンに戻る。稼いではまた無一文。という無駄のなくならない日々を過ごしていた青年。
──そんな彼にある日天命が訪れる。
「ねぇ君、勇者になってみない?」
「……」
何時も通りに獣を狩っていた。すると白い髪と赤い瞳、自分と同じ色を持った少女が自分を見下ろしていた。
しかし、そんなことはどうでもいい。
──何がしたいんだ
それは少女に投げ掛けた言葉ではなく、自分自身に問い掛けた言葉であった。
俯き加減を下に、何時もより暗くなった心を更に地に堕とした。
何がしたい。この少女は何?
「──僕は聖勇教、君は勇者になれる素質を持っている」
***
「【SPEED】と言ったか、あの男は吸血鬼だ」
「ちょ、ちょっと待った! 何でそんなことがわかるのよさっ!!?」
「同質の気配を感じた」
ゼノムはそれが然程重要ではないかのように淡々と事実を告げる。
それを見てドド助さんは若干呆れている。
わたしはそろそろおろしてほしい……と
(──くびいたい……)
「なにそれマジいみふなんですけど~~~???」
ブーブー、とぶーたれるドド助さん。
そういえば今まで忘れてたけど影の中にいるんだよね。
なのになんでうっすらとだけど人の顔がわかるんだろう? 影ってもっと真っ暗だと思ってた。
「それは俺が影を中和しているからだ」
「ちゅーわ? 秀和?」
それは作曲家。
そんなことよりおなかすいた。
暗がり中、ぐぅぅというわたしのお腹の音が鳴った。
(──おなかへった)
明日明後日中に更新の遅れを取り戻したい。
更新できないなら何も残せないからね。(にゃー)
目指せ10万文字!今のペースだとまるまる一年掛かりそうだぞっ!そういうとこだぞきみっ!(みゃみゃみゃ!)
↓ポイントをいただけるとうれしいのでつづきがかけます。(にゃー)