赤から黒に染まる話(side)
こんばんにゃー。
こないだの続きでーす
変態が変態してる(いみふ)
『──というわけだ。《Alice》君にはゲームをプレイしてもらう』
「……What?」
わけわかめ。意味がわかんないんですけど~~~??? ねぇねぇいきなりゲームしろってどういうことデスカ~~~??? こっちは休日削ってお仕事してるのに平日まで蝕む気かちみはっ!!!
ごろごろごろごろ~~~
身分を偽装して借りた超高級マンションの高性能ベッドで寝転がる亜李子。ごろごろごろ~~~
人は何故働くのだろうか? そんなことをふと思いながらあの時の事を夢想する。
戦争の孤児であったわたしは、飢え死ぬ所をあの男に拾われ、【組織】に入れられた。
わたしは其処ではボロ人形の如く扱われ、とても酷い所だったと記憶している。まあ、わたしに酷いことをしたやつは皆不審な死に方をしたんだけどねっ♪♪♪ 天誅天誅♪
そこで身に付いたのは様々な武術の技を取り入れた暗殺術と、自身を取り繕う仮面の力。
わたしを拾ったのは最大の敵、暗殺者を作り出すため。
そうわたしを拾ったMad Hatterは言っていた。
コードネーム《Alice》
またの名を──
『命令は絶対遵守だ──』
──仮面舞踏会と。
***
赤い太陽! 青い海!! そして~~~久々に本当の意味での休日!!!
かーいほーかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!
いやぁ~~~、仕事がないって最高だねっ!!
もうわたし仕事しな~~~い、ていうかしたくなーい。
Mad Hatterがいうには、このゲームには秘密があるって言ってたけど~~~??? 実際本当かわからないし~~~??? 真面目に遊ぼうそうしよう!!!(マイペース)
てゆーかあれだねっ??? このゲームどんな技術使ったらこんなことできるの??? プレイ人口数十億ってマなの? こんな海作れるってヤバくない??? ニュートンもびっくり!!! いや、海でリンゴは枯れるけどさ。
右手に宿るseedを眺めながら暫くぼーっとしてると。
「ぐへへっ、姉ちゃん良いもん持ってんじゃねーか」
「こんなところにいたら悪い人に襲われちゃうよー? ──ちょうど俺らみたいなのになぁ~?」
ニタニタとHE・N・TA・Iな笑みを浮かべつつこっちへ向かってくる駄男s。
髭も髪の毛もぼさぼさの一見してー、イヤどうみても海賊じゃん???
自前の気配察知で相手の気配を察知する。
わたしはきったない山賊さん、えーっと……木陰に隠れてるのも併せて五人か……暇潰しにもならないや
「わたしはー、ざこにかまってるひまはないのでござるwww」
「な、なんだおっ!?」
「舐めてんのかてめぇ!!」
簡単にキレる海賊たち。きみたちジャックナイフとか呼ばれてなーい??? ぷぷっwww
まさか現実での能力がこっちでも使えるなんて最初の頃は夢にも思わなかったでござ~~~る。
自分の代名詞でもある仮面を取り出し装着する。
んー、Lvは右から80、53、32、62、155──っと。なーんだ、やっぱり雑魚じゃん♪
「死んじゃえ♪♪♪」
黒い剣をてきとーに振った。
そしたら蛇みたいにうねって海賊たちの身体がー……おー、ボウリングのピンみたいに吹っ飛んでるお、まあボウリングでもピンに風穴空いたりしないけど♪♪♪
そもそもプレイヤーに手出そうとするなんておバカさんなのかにゃ~~~???
《Lv(経験における力の上昇)》について
Lv(経験における力の上昇)は人間のみならずモンスターやその他非生物までもが持つ。この世界に於いて最も常識的で最も埒外の特性及び現象である。
これらに於いては何かしらの経験を得ることで自身の中に眠る容量を拡張し、力を得ることができる。
↓ポイントをいただけるとうれしいのでつづきがかけます。(にゃー)