白が赤に染まる話(side)
こんばんわ、ネコです(挨拶)
今回はあの人の視点です。
「──んー、やっちゃったかなー……???」
いつも通りの光景に呑気に周りを見渡す少女。
周りには何かの手や足の様な部品が白い部分を覗かせたりネジ曲がったりして散らばっている。
そんな血みどろになった世界で暢気に話す少女。
赤く染まった手をぷらぷらさせながらふんふふーん♪と鼻歌を口ずさむ。
べちゃ、べちゃ、と床に付く度に跳ねる赤が真っ白だったドレスに染み込んでいく。
流れる金髪がサラサラと揺れる。
その青い瞳は冷たくなったそれらを見下ろし、にっこりとただ一言。
「──ごめんねっ♪♪♪」
***
──プルルプルルルルル!!!
「──ぁーもううっさいなぁ~~~???」
仕事が終わると直ぐにベッドへ倒れこんだ少女。パチッと目が覚めると電話の音が部屋に鳴り響いていた。
仕事先から貸し入れたホテルは今頃蜂の巣にされてるだろうし。何なんだろうね?
頭に鳴り響く大音量に打ち負け、受話器を手に取る。
彼女の名前は亜李子・ドゥーヴェ。殺し屋だ。
「──おいっ!!? 《Alice》貴様どういうつもりだっ!!! 約束はどうなった!!? 破棄するつもりかぁぁぁぁ!!?」
寝起きの頭にうるさい声。受話器の向こうからは銃声が聞こえる。
これは非常に鬱陶しい。因みに《Alice》はわたしの名前だぞっ♪
「あー、もううっさいな~~~??? 生きてたらまた連絡するから、がんばってじゃね~~~「おい待て──(ガチャ)」
さてと……そろそろ時間だっ♪
「がっこうがっこ~~~♪♪♪」
依頼しにきた時も胸ばっか見てたし~、会社も今頃ポリスに囲まれてる頃だろう。それに、今さらあの依頼主に価値を見出だすことができる要素があるようにも思えない。日本人に分かりやすく言えばYO・U・ZU・MI、だっ♪
***
「──ねぇねぇ亜李子ちゃん! 『エターナル・グロウ』ってやってる!?」
「『Eternal Grow』? 初耳ですネ」
「エタグロだよ知らないのっ!?」
「シリマセーン」
「じゃあじゃあ! ……一緒にやらない?」
「oh、ごめんなさーい。ちょっと用事があって出来ないのデースよ~~~」
今世の中で人気らしいゲームに誘われたが、その内容をてきとーに誤魔化して断る。
人殺すからゲームできないなんていったらおもしろーい。ことになるかもね~~~♪ わたしだったら鉄拳制裁だけどねっ♪
微妙にカタコトなのは日本人とイギリス人のハーフだから(てきとー)だぞっ♪♪♪
そうですわたしがしにがみです。
ちなSEEDはプレイヤー限定のものじゃありません。意味に気づかれた方は既にいらっしゃるでしょうが……
↓ポイントをいただけるとうれしいのでつづきがかけます。(にゃー)