番外編 5 ケンモ。神様に嫌味を言われる
2泊3日の予定が大幅に伸びて2週間も休んでしまった。急いですべての自販機を確認しに行くと不思議な事に、弁当以外は補充されていた。
(ケンモよ。遅かったではないか)
ジジィか……番外編になって初のメインでお出ましだな
(ほうぉ~ そんなこと言ってよいのか?)
何かあるのか?
(自販機の補充を誰がしていたと思うのじゃ)
それだよ。不思議なんだよなぁ~
(わしがやっておったんじゃ。わししか居らんじゃろ。そうは思わんか)
まぁ~言われてみたら……そうだよな……
(感謝の言葉はないのか?)
ありがと……
(はぁ~聞こえんぞい)
だから……ありがとう
(なに?なんて言うた?)
もう……ありがとうございました!
(いや、礼には及ばんのじゃ~)
だったら何度も言わすな……
(何か言うたか?)
いえ、何でもないです。ところで、ポーションはどうやって手に入れたの?
(それはな。ユウゴの奴がのう、万が一遅くなった時にって、わしに預けて行きおったんじゃ)
ユウゴ君が……
(お主より気が利く奴よのう)
気が利かなくてわるかったな……
(ほら。もっとわしに感謝すると良いぞい)
…………なんかムカつくんですけど
(ホホホ……今日は気分が良いのじゃ~)