第八十九話 神様、皆さんに感謝の意を述べましょう
いきなりポタンさんから爆弾発言が飛び出しました。
「先ほど商業ギルドを退職して来ました。今日からよろず屋一本で参りますのでよろしくお願いします」と平然とした顔で言い切ったんだ。
「突然どうしたの?」
「はい、内緒にしていましたがプラムさんも冒険者ギルドから王宮からの派遣に替わりましたからね。私もギルドを離れることでこの店の自由度が広がりますから辞めてきました」
「ちょっと待って……プラムさんもって、いつから??」
「ケンモさん知らないんですか? カレット殿下を返したその日にプラムさんに陛下からの勅旨が届いたんですよ」
「………………知らなかった」
オレはプラムさんを呼んで確認してみたんだ。そしたら……
「そうですね。だけど今まで何ら変わりませんからね。言わなくても良いかなと思ってました」
「いや……そんな大事な話は教えてくれないと……」
これでダンジョン改革は国を挙げての事業に知らぬ間に昇格していた。
思いがけない事故からこの地に来て、色々な事が起こったが今はお店もダンジョンも順調に流行っている。特にダンジョンは初心者から上級者まで広く潜れるとあって国中から冒険者がやってくる。
またドロップ品が肉の5階層とフルーツの10階層のお蔭で充実した食を提供できるとあって、お店も増えた。その分さらに活気が増して王都と肩を並べるほどの街になった。正直、オレの役目も一段落かと思っている。
ポチとかタマジャの従魔軍団はプラムさんとダンジョンの奥に良く潜っている。
ジジィに言って痕跡の魔石もプラムさんが使える様にしてもらって、セーフエリアに魔方陣を書いてもらっている。オレ的には大助かりだよ。
オレは相変わらず夜の立ち飲み処で出す料理を仕込んでいる。
よろず屋はいたって平和な時間が流れています。
(おいケンモよ。何を纏めておるんじゃ。まるで終わりみたいじゃぞ)
みたいじゃなくて、取り合ずここで幕だもん
(ナント! わしは聞いてないぞ!!)
そりゃそうだよ。今決まったみたいだからな
(作者~~)
「はい。作者です」
(今日で終わりとは本当なのか!)
「そうです。約3か月ですが、ここまでお付き合い頂き大変感謝しています。ありがとうございました」
(わしの出番もこれまでなのか??)
「もしかしたら番外編でお会いできると思うよ」
(本当か?)
「はい。あと、イーカン様は新しい作品が同じゴワクを舞台にした話なので、もしかしたら出られるかもよ?」
(それはいつ公開されるんじゃ)
「すでに公開してますので良ければご覧ください」
そいうことなので、オレとは暫しのお別れです。またお会いしましょう
今日までお付き合い頂きありがとうございました。お読みいただいた皆様にお礼を申し上げます。
次の作品は毎日更新が出来るかどうか分かりませんが、良ければ見てやってください。
よろしくお願いします。
新作 「異世界に転生した最強チート持ちは田畑の開拓に勤しんでいます」
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