表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/102

第八十八話 神様、ユウゴ君の呟きです

僕がここよろず屋に来て久しいが、流浪の生活をしていた時より充実している。薬草園で今まで手に入れた種子を育てるのに成功したり、ダンジョンでしか採取出来ないレアな素材とかが難なく手にすることが出来る様になった。その分、新しい薬とかの開発にも集中できる環境が整ったからね。

時折、お店の手伝いもするけど、基本はかなり自由だ。あと、日本食が食べることが出来たのは一番うれしかったな。特にギョウザとカレーは涙が出て来ました。


僕がこの地に来たのはホントに事故。学校帰りに暴走自転車が激突してきた。車は注意をしていたが、まさか自転車に……驚く間もなくこの地に飛ばされていた。事態を理解するにかなりの時間を要したね。だって右も左もどころか、前も後ろも分からなかったからね。


適当に歩いていたら小さな町に着いて、安心感から気持ちが緩んだ瞬間に気を失って倒れたらしい。気が付いたら薬師のじいちゃんに助けられていたんだ。このじいちゃんが僕のお師匠様なんです。


僕が気を失っていた時のことだけど、この星の神様でイーカン様が出て来て、言語の話とか。チートの話とかを説明されたんだけど、良く判りませんでしたね。だけど、師匠から薬草とか調薬方法などを教えてもらっているうちに無意識にチートが発動されていることに気が付いたんです。一度聞いて直ぐに出来るなんて師匠は天才だって舞い上がっているけど、自分は信じられなかったんだ。だからこれはチートで出来ているんだろうと思えたんです。


師匠にお世話になって2年位した時、師匠が突然倒れ、そのまま帰らぬ人になった。師匠を見送った後に、息子さんがやって来て店を畳むと言われ形見の調薬セットと錬金釜を持って放浪の旅に出たんです。転々と街を渡り歩きながら自分で作った薬を売ってなんとか凌いでいたら、いつの間にか幻の薬師と呼ばれるようになり、薬師A級ライセンスも取っていた。だけど、何をしても心が満たされることは無かったんです。そんな時、イーカン様からの神託でケンモさんの話を聞いて直ぐにお手伝いに行かなくてはと思ったんだ。そして仲間に入れてもらった。神使のフェンリルに守護獣のダイヤモンドタイガーと古龍様が居たのはビックリしたけど、古龍様に鱗を貰い凄い薬も出来た時はすごく嬉しかったかな。その後リョウ君も仲間に加わって更に賑やかになり今はとても充実した時間と幸せを感じています。


もう一人で居なくて良いんだよね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ