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第八話 神様、地上店から開店しました

「はぁ~ これが客室ですか~。質素にも見えるが落ち着いた空間。さり気無く飾られた装飾。貴族の別荘より品が良いですよ。私も泊まってみたいです」

そりゃ、日本の高級旅館だからね。質素な処にある侘び寂びは真似できないし。


「こちらは浴室ですね。これまた贅沢な。三人は同時に入れる程の風呂なんて、この街の宿屋には有りませんよ」

そりゃ温泉自慢の宿をコピーしたからね。この分じゃトイレ見たら心臓止まるんじゃないのか?

なんてカートンさんの表情を見ているだけで楽しくなってきた。


「このトイレは初めて見る形ですね。どのように使うのですか?」

でしょでしょ。気になるでしょ。これはね…。とういう感じで使うんですよ。試してみます?と聞いたら是非と言われるから、一人にしてあげました。


「なんて素晴らしい!! これを使った後じゃ他のが使えません。どうしてくれるんですか?」

いやいや、詰め寄らないでカートンさん。近いから…。ちと離れて… ほんと… 離して。


「どこに売ってるんですか? 私にも買えますか?」

そんな興奮しなくても…「近いうちに、この店で売りますから…」

「今すぐ予約します。いつ入りますか? あぁ~楽しみが出来た。あっ、これ申請された営業許可証です。早く開店して、コレ下さいね。今日はこれで終わります」

えっ?良いの? 興奮して帰ったけど、客室一部屋を見ただけだよね? 

まぁ~助かったけど。

カートンさんには便器と特別に宿泊券も用意しよう。って、もうサブキャラ確定だね。




いよいよ本日開店だ。まずは宿と弁当の販売から。食材は街外れの農家さんから格安で買ってきて、手持ちのお金でパンも買い、折は納戸棟に有ったのが使えそうだから持ってきた。

看板は手作りで経費削減。これで準備はいいかな?


《よろず屋 本日12時開店!宿もしています》


開店記念セール 本日より10日間の限定開催


《 売 店 》特製日替わりサンド 1パック・通常50ギルが『10ギル』だよ

限定100食・お一人2パックまで


《 お 宿 》特別体験価格。10部屋限定の部屋貸し!

通常一泊4500ギルが、今だけ『500ギル(最大5名まで)』

但し、食事の提供はしていません。また、期間中の連泊はお断りしております




そうだ、手持ちの確認をしておこう。10ギルか… お客さま来てくれるかな??

(おい、ワシの出番がないぞ!)

イーカン様はラノベでも読んで、大人しくしててください。



いざ、カウントダウン開始! 



【開店で~~す】






(ワシの出番……)



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