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第七十六話 神様、武器の修理が増えました

ジジィとの話し合いで15階層は魔物が出なく、レア素材などを収集できるようにした。


名付けて『オアシスゾーン』


今まで10階層で折り返す事が多かった冒険者パーティーは告知書を読んでから15階層を目指すようになった。お蔭で、営業時間も17時開店から15時開店に繰り上げている。


「すいませえん。この斧を修理してください」

「このソードもおねがいします」


10階層の売店では武器修理の依頼と魔石の魔力補充の依頼がいきなり増えた。

特に、武器は強化を希望する客が多い気がした。


「修理だけでしたら2000ギル。補強なら2万5000ギルになります」

「補強でお願いします」

「仕上がり予定時間は5時間後になりますが良いですか」

「はい。大丈夫です」

「では、前払いでお預かり致します」


「ケンモさん、補強修理が入りました。リョウ君へ届けて」


リョウ君は昨日から工房に閉じこもって作業をしている。相変わらず、レア鉱石を補強材として使っているようだ。

「リョウ君、追加の依頼だよ」

「そこに置いておいてください」

「何か手伝う事があれば言ってよ」

「では、出来上がったのを持って行ってください」


指定の位置に置かれた出来上がり品をお店に持って行くと呼び出しをすることになっている。


「お客様の御呼び出しをさせて頂きます。35番の札をお持ちのお客様。35番の札をお持ちのお客様。お預かり品の修理が出来上がりました。番号札をお持ちになり、店頭までお越しください。35番の札をお持ちのお客様。番号札をお持ちになり、店頭までお越しください」


呼び出すのが大変になったので、ネットショッピングでマイクが使えるポータブルスピーカーを買い、こうして呼び出しに使っている。


ここで武器を修理して下の階へと向かうらしい。無事に15階まで到達して欲しい。


「ケンモさん。魔石お願いします」


今度は魔力補充か……あれはオレしか出来ないんだよね。10分程度で出来るから良いんだけどね。


「出来たよ」


魔力補充は決めていなかったことも有り、魔石1グラムに付き500ギルを貰う事にしてある。


「お客様の御呼び出しをさせて頂きます。38番の札をお持ちのお客様。38番の札をお持ちのお客様。お預かり品の修理が出来上がりました。番号札をお持ちになり、店頭までお越しください。38番の札をお持ちのお客様。番号札をお持ちになり、店頭までお越しください」


リョウ君頑張ってくれている。しかし、こちらが忙しくなると食事処に人が欲しい。


「ポタンさん。まだ誰か見つかりませんかね」

「はぁ~ やりたい人は結構いるのですが、ココは極秘事項が多いのでよほど信頼できる人でないとギルドも推薦出来ないんですよ」

「なら、冒険者ギルドにも頼んでみようかな……」

「それも手かも知れませんね」

「ポタンさん……ギルドの職員ってこと捨ててませんか?」

「はは…… ここでの仕事の方が楽しいですからね」

「凄く助かってますよ」


「ソードの補強修理が入りました」











(オアシスゾーンは正解じゃったな)

おかげでこっちは忙しいよ

(地上を閉めてダンジョンに専念したらよかろうに)

新装したばかりだから当分は無理でしょ……

(そりゃそうだな……)

ところで、ジジィよ。今日はなんかおとなしいな

(……気のせいじゃ)

ははぁ~ん。何かあったな

(あっ!用事を思い出した。さらばじゃ~)

……また逃げやがった


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