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第七話 神様、開店は次回になりそうです

イーカン様に言われた通り、営業許可を貰うため商業ギルドに来ている。

今回、メインで申請するのは、宿屋登録と販売店舗の登録。


これからの展開を説明したら、食べ物や雑貨等を販売するだけなら一般販売業。

店内で飲食が出来るようにするには、飲食業。

冒険者からドロップ品を直接買取るには古物商。

武器の販売や修理は危険物取扱業。

薬・ポーション類は薬類販売業の登録が必要だと説明を受けた。


思いのほか申請書類が増え、ひたすら書き続けたところで、最大の試練が待っていた。


「はい。書類は以上です。確認したところ不備はございません。では3日後に店舗及び、設備の安全性を確認するため、担当員が伺います。合格されましたらその場で許可証が渡され、不合格時には改善指示がでますので、後日、再確認をすることになります。何かご質問はありますか?」


えっ、検査があるの?聞いてないよ。まだ準備も終わってないし…


「いえ、わかりました」

「では、本日はここまでになります。お疲れさまでした」

「ありがとうございました」


三日後か… 

合格基準が判らないから、取り敢えず防火と破損防止魔法を建物全体にかけておこう。

イメージして…『エイ』 一瞬建物が光ったよ。これって魔法が掛かったってこと??



「ケンモよ。お主の魔法が発動しやすいようにチートを付けてやったぞい。感謝するのじゃ」

感謝するのじゃって…イーカン様、また自分で出番作りましたね。

「最初から付けてくれてたら、もっと感謝してましたよ」

「お主に想像力と遊び心が有ったなら必要なかったからのぅ~」

「なにげにディスってます?」

「ラノベに書いてあったんじゃよ。主人公を弄ると楽しいとな」

「またラノベですか…」

「あれは良いのぅ~ 参考になる。では頑張るんじゃぞ~」

はぁ~、言いたいことだけ言って消えちゃったよ。


それより、検査対策だよ。

火災はOKだけど、防犯対策も必要だな。

まずは敷地周りには不審者侵入の防止魔法をかけて、店内には万引き防止魔法。

イメージとしては、未会計の商品を持って店から出たら自動的にレジ前に戻される。

早い話、お店から出られない仕掛けさ。犯罪者は出したくないからね。


客室の階段は部屋のカードキーを当てないと入れないようにすれば良いかな。

こう考えると日本のセキュリティーシステムは凄いよな。ことごとく取り入れて行こう。


そんなこんなで3日が過ぎ、今日は検査の日だ。


しまった!武器と薬の対策してないよ~~。



「すいません。商業ギルドより検査に参りました」

うわ~来ちゃった… どうしよう?? ここは開き直ってなんとか誤魔化そう。うん。そうしよう。

「お待ちしていました。どうぞ中へ」

「私、商業ギルド検査部のポタン・カートンと申します。本日はよろしくお願いします」

イーカン様以外で初のネーム持ちキャラだよ。これはサブキャラか?サブキャラ決定か??

「いえ、使い捨てキャラなので期待しないでください」

「??なぜ知られた…エスパーですか?」

「いえ、思いっきり声に出てましたから…」

「あぁ~、すいません」

しかし、どこぞのポイントカードみたいな名だな。かなり安易な発想で付けられたか?可哀想に…


(お主もちょこちょこ昭和のギャグをぶっ込んでくるのう~。せめて平成のギャグにしてくれんか)

いや、俺じゃくなくて作者だから…って、なに出て来てるの? イーカン様の出番じゃないから。

(嫌じゃ嫌じゃ~もっと出たいのじゃ!ワシをもっと出すのじゃ!)

それは作者に言ってくださいって…

(つまらんのう~)

まったく。油断も隙ない。とにかく気を取り直して…


「よろず屋の店主、オオサキ・ケンモです。よろしくお願いします」

「では、メインの宿屋から確認します。設備を見させてください。」

いや、メインは売店なんだけど…と、ツッコミを入れつつ検査がはじまった。

次回こそ開店できるよな??




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