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第六十七話 神様、ダンジョンは素材の宝庫でした

カレット殿下の急来も従者達の強制連行によりお城へ戻って行った。


オレたちはやっと10階層の店からセーフエリアに出来てきたところだ。


11階層に進む前に10階層で果物を収穫?して行こうと提案したら、みんな同意をしてくれた。

魔物はポチとかタマジャの腹ペコ軍団とプラムさんが退治している。特にプラムさんは引退してからのブランクを全く感じさせない動きで、とても生き生きしてる。


「プラムさん……ケガで引退って本当?ってか、何処ケガしてたの?」

「それがですね、ユウゴ君に貰った薬を飲んだら気になら無くなったんですよ」

「善かったですね。で……どんな薬もらったの??」

「再生がどうとか復元がどうとか言っていたような気が……」

あぁ~やっぱりか……

「あの~、その薬の話は誰にも言わないでくださいね」

「……わかりました」


「おぉ~~ 薬草が一杯です~~」

「ケンモさ~ん。ちょっと採取して行って良いですか」

「気が済むまでどうぞ……」

「あぁ~~こっちにも……」


「この壁…もしかして……?? 鑑定! は…鋼の鉱石~~!?」

「ケンモさん。この壁の鉱石を採取して行きますね」

「はいはい。ごゆっくりどうぞ……」


「ふげぇ~~」「おひょ~~」「うっほ~~」奇声を上げながら二人が素材採取している間、オレはせっせとドロップ品の果物を拾っていった。


その後、11階層、12階層と降りて来てもみんな自由行動だった……


「おぉ~ ココも素材の宝庫だよ~~~~」

「採取採取~~ 待ってろ! 僕の素材たち~~」


一応パーティーだけど、まったく収拾がつかない…… 


『プラム! 一匹そっちに行ったぞ』

「任しとけ!」

『ジャルラも~ もっとプシュ~ってやっつけるよ』

『フン。古龍のわしに向かってくるとは命要らずじゃな』

『フフフ……やっぱ本来の姿でないと実力が出せんわ!』

「私も、いつでも現役に戻れそうです~~」


あぁ~オレの可愛いジャルラが……

ミタマもキャラ変わってるし……


ユウゴ君とリョウ君の素材集めで時間はかかったけど、初日で15階層まで来てしまった……。

もちろん、ここまでのセーフエリアにも痕跡の魔法石で魔法陣は書いて来たさ。

しかし、ポチタマの強さは知ってたけど、ジャルラがこんなに強いとは思いもしなかった。さすが、次期族長なだけはあると感心しちゃったよ。


「おぉ~い。そろそろ時間だし、ボス戦は明日にして一旦地上に戻ろうか」

『そうか。だが戻る前に飯だ』

『賛成だ。おいらも腹が減ったぞ』

……ミタマが可愛くないよ~

『あるじ~ あるじ~ ジャルラもご飯食べたいな』

『主殿、美味しいご飯を頼むぞ』

分かってるから……

「そうですね。魔物退治で昼食も忘れていましたしね」

「うん。私も素材集めに夢中でした」

「僕もです。貴重な鉱石がいっぱい取れました」


みんなの意見を聞いて15階層のセーフエリアで夕飯をとることになった。戻ってから作るよりも良いかと思い直して、コッペサンドを空間収納から出してやった。


コッペパンに唐揚げを挟んだものや、タマゴとか白身魚のフライを挟んだ物など、色々な種類があるから楽しめながら食べれるだろう。特に唐揚げは腹ペコ軍団のお気に入りだ。


『ふむ、このパンは初めてだが。唐揚げが挟んであるのは美味いぞ』

『サンドイッチも良いけど、このパンも香ばしくて良いね』

『あるじのご飯はどれも美味しいの~』

『主殿の飯は変わった物ばかりで楽しいわい』


「これにナポリタンを挟むと美味しいんだよね~」

「私は焼きそばが好きでした」

「あと、小倉マーガリンは絶対だよね」

「たしかに外せません」

「ケンモさん。これだけでも屋台が出せますよ」


うん。みんなに気に入って貰えて善かったよ。


次の16階層からは上級者ゾーンに入る。ジジィからも最深層が何階かは聞かされていない。

更に気を引き締めて行くためにもゆっくり休んで明日に備えよう。


だけど、素材の宝庫って言われてもオレには全然判んなかったな……。











(フムフム……確かに、このコッペパンと言うたか…? 美味いのう~)

だから……何勝手に食ってんの?

(勝手に食わんとお主はくれんじゃろうが……)

そうかもだけど……

(はぁ~ さっきの唐揚げも美味かったけど、この味噌カツとキャベツも美味いのじゃ)

……どんだけ食うつもりだよ

(まだ2個目じゃからのう~。あと3個は行けるぞい)

食いすぎだろ!


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