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第五十二話 神様、スライムの族長に会いに行きました

ジャルちゃんを連れてスライムの集落に行くことにしました。


とかチャンに通訳してもらいながらジャルちゃんに経緯を聞き出し、夕飯をご馳走しました。

『主殿よ、この者はこんな美味しいご飯は初めてだと言っておるぞ』

ジャルちゃんは小さな体を左右にプルプルさせて喜んでくれいるのが見ててもわかったよ。

スライムの集落ってどこに在るんだ?」

『我がしっておる』とポチ。

族長には話を通してあると言ってたけど、本人には話していなかったことから、連れて帰ることにしたんだ。



街を出ると、空も飛べると言うとかチャンの背に乗り、ポチのナビでスライムの集落に着くことが出来た。


『ワシは古龍クリスタルドラゴンのシトリン。そして、ワシの主と同行の者である。此度はジャルラ殿の件で族長に話があり参った。取次ぎを頼む』

『……少々待たれたし』


しばらくすると族長の使いと言う者がやって来て、案内をしてもらった。


『ようこそ我が地にお越し下さった。族長のラルランドと申します』

『丁重なお出迎え、感謝する。我は古龍のシトリン。この人間はワシ等が主従しているケンモ殿。他には神・イーカン殿の神使ポーチン殿と霊獣ミタマ殿だ』

『わざわざのお越し歓迎します』

『本日は、ジャルラ殿の件で参った。ワシ等の主は貴殿の言葉が分からぬ故、ワシが替わってお話を致す』

『了承した』

『主殿は、イーカン殿よりジャルラ殿を預かった。しかし、貴殿には話をしたそうじゃが、ジャルラ殿には何も話されてはおらなんだ故、主殿は一旦連れ帰り、お互いの意思確認をしたいと申されておる』

『たしかに、イーカン神から話は聞いておるが、そこなる人間に預けることは聞いてはおらん』

『やはりそうか。主殿の予感が当たったという事か』

『して、ジャルラは何処にいる』

『主殿、ジャルラ殿を……』

胸のポケットで寝ているジャルちゃんを族長に渡した。


『ワシ等の主殿は、メルーサの街にてイーカン殿の勅命を遂行中であり、その補佐役としてジャルラ殿を選ばれたもよう』

『……そのような話は初耳です。私が聞いたのは次期族長を教育するに値する場所がる故、そこに預けよと言われただけだ』

『なんと! 少し待たれよ。』


主殿……と、とかチャンが今までの内容を教えてくれた。

「なに~~~! 騙して連れてきって事かよ~」思わず叫んでしまった

そして、今後の事を相談すべく、とかチャンに考えていることを伝えてもらう。


『ワシ等の主が言うには、族長も詳しい話を聞いてはおられぬ故、ジャルラ殿をお返し致すと申して居る』

『……ジャルラの気持ちを聞いて結論を出すことにします。ジャルラは今の話を聞いてどうしたい。帰るもよし、そこなる人間に付いて行くもよし。気持ちを聞かせよ』

『僕ね……人間に付いていく。美味しいご飯が食べれるもん』

『ほぉ~そこなる人間のご飯は美味しいか?』

『美味しいよ~ スッゴク美味しいの』

『なら、私もご相伴に預かりたいものだな』


『主殿……族長殿が主のご飯を食べたいと言っておるぞ』

えっ?? なんでその展開になるの?

『ジャルがお主のご飯が美味しいから付いて行くと言っておる』

はぁ~~ご飯が食べたいから来るってか??

『そう言う事だな』



作り置きの物で恐縮だけど、空間収納から料理を適当に出した。


『ふむ。確かに美味い。これを毎日食べられるのか……私も行きたくなったぞ』

『父様はダメ。ここ離れられないでしょ』

『……残念だ。シトリン殿。人間にジャルラを預ける故、時折ここに来て料理を振る舞ってくれるよう伝えてくれぬか』

『承知した』


という事で、ジャルちゃんが仲間に加わり、時折ここに来て料理をご馳走することになった。


なんでだ……??













ジジィ~ 出てこ~~い

(いやじゃ~~~)

じゃ~もう出てくるな!

(いやじゃ~~~)

そうか、なら毎日出してやる

(いやじゃ~~~)

わかった。

(…………お主、担いだな)


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