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第五十一話 神様、スライムのジャルちゃんです

フルーツ祭りは盛大な盛り上がりで終わりました。



今日は、ジジィが『ジジィと言うな、イーカン様だ』5階層のドロップ品を肉専門にしたから、拾いに行こうと思い、ポチとかタマにも一緒に行って貰います。


『なんじゃ、我らが出ても良いのか』

『4話も出してもらえなかったから、もう用ナシかと思ってたよ~』

『ワシも起きとるのが辛かったわい』

『とかチャンは寝てたよね~』

『タマ、それは内緒じゃと言うたじゃろ』

『ミタマだよ~』

『それだけヒマだったってことだ』

……出たがりばかりか……


「今日は5階層のドロップ品が肉になった初日ということで、特別な肉を出すとジジ…イーカン様が言ってから、僕らも行くことにしました」


『お肉~~~ たくさん獲るよ~』

「初心者ゾーンだから程ほどにお願いします……」

『よし、早速行くぞ』

『特別な肉とはなんじゃ』

「それは出ないと分かりません」

『魔方陣で行くんだよな』

「5階層のお店の隣から出るよ」


ポチにはいつものようにマジックバックを渡しておいた。


冒険者ギルドを通じて告知していたせいか、かなりのパーティーが集まっていた。

一旦、お店に戻り、大急ぎで大量のフルーツジュースを作って、販売も出来るようにしたよ。


ポチとかタマには他の冒険者にも獲物を残すため、全部狩ってはダメだと注意をしながら、狩りを進めた結果、なぜか魚肉系まで入手…… 確かに特別な肉?だわ。


狩りは3人?に任せ、おれはひたすらとかチャンとタマが狩ったドロップ品拾いに専念。

何の肉かは後から鑑定で調べれば良いとこの時は思っていた……。

まさか、ドロップ品に交じってトンデモない物まで拾っていたことにも気付かずに。


ポチに渡したマジックバックが満杯になった事で、地上店に戻ってきた。戦利品の整理をしている時にそれに気が付いた……

テニスボール位の大きさのスライムがくっ付いていたのだ。鑑定をしてみると、インファンテスライム10歳とでた。ポチに聞いてみたらスライム族の王子という事がわかった。

さて、どうするか……

「ポチとかタマ……スライムと話せる?」

『ワシは話せるぞ』

とかチャンが名乗り出てくれた。


『おい、スライムよ。ワシの声が聞こえるか』

『聞こえるよ。お爺さんはだれ?』

『お爺さんだと……』

『違うの??』

『……まぁ~よい。お主、名はあるのか』

『ジャルラ。インファンテ・ジャルラだよ』

『ワシは古龍クリスタルドラゴンのシトリンじゃ。今は変化魔法で小さくなっており、とかチャンと呼ばれておる』

『とか…チャ…ン とかチャン………とかチャン~』

『ところで、その方はなぜあのような場所におったのだ』

『あのね。イーカン様に言われたの……良いところに連れて行ってやると』

『それがあそこなのか?』

『わかんない。ただ、ココに居れば良いところに行けると言われたの』

『そうか。主殿わかったぞ』


『主殿。こ奴はインファンテスライムのジャルラと言うらしいわい』

『名持ちか。さすが、スライム族の王子だな』

『ジャルちゃん』

『ダンジョンには、イーカンに連れて来られて、置いて行かれたらしいぞ』

またジジィの仕業か!











(おぉ~無事にスライムを連れて来たようじゃな)

無事にじゃないよ…… なにスライム族の王子を連れて来てるの??

(大丈夫じゃ。ちゃんと族長には話は通してあるわい)

本人には言ってないよね……

(おぉ~忘れとった……)

どうすんだよ……

(お主に託す。ではな~)

ではなって…おい!逃げるな~~!!



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