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第五十話 神様、フルーツ祭りです

会談の翌日には、10階層が果物階層になった。


ダンジョン店の窓口に果物買取りの告知看板をセットして、売込みを待つ。

夕方になり、冒険者からイチゴ・メロン・ブドウに桃にサクランボ…… かなりの種類と量の果物を買い取ることが出来ました。ただ、日本人のオレにしてみれば季節感が無いのが残念だった……。


さて、待望の果物を手に入れたらまずは実食。ユウゴ君も感無量って感じで食べてたよ。


すでに、明日の日替わりは決まった……フルーツサンドだ。

新鮮なフルーツとホイップクリームかカスタードクリーム。他にもジャムバージョンも作ろう。

普通ならデザート感覚の一品だけど、軽食にも持って来い。ジャムやホイップクリームが食べた後の満足感をもたらせてくれる。

もちろん、肉や魚がメインの弁当も作るよ。数は少ないけど……


後は、街の人にも行き渡ればと商業ギルドに買い取ってもらった。

ギルドも久しぶりに果物が入ってきたことでかなり慌ただしくなったみたい。なんせ足が速いのだ。

物にもよるが2日以内には店頭に並べないと痛んで商品にならなくなるから、翌朝には店頭に並ぶようにその作業に追われたと、ギルドに一時帰還を命ぜられたポタンさんから聞いた。



翌日。朝から市場にはたくさんの果物が店頭に並び、街の人が喜んで買っていたと、ドレースさんがわざわざお店まで来てくれた。といっても、ただ来たわけでないようだ。


「昨日はゆっくり聞けませんでしたが、ダンジョンのドロップ品に果物が出るようになったとか言ってましたよね」

「はい。昨日からダンジョン店で買取っています」

「それではこれからも買取る予定ですか」

「そのつもりです」

「では、今後もギルドに卸してもらえると言う事で良いでしょうね」

「街の人にも食べてもらいたいので、そのつもりです」

「おぉ~さすがケンモ様~」

「ケンモさ ま……?」

「とにかく、何かあれば何でもポタンに言いつけてください」

「はぁ~ いまでも十分頼りにしてますので……」

「なんなら、もう一人ギルドから派遣しましょうか」

「いえ……それは大丈夫です」

「そうですか……必要な時は遠慮なく言ってくださいね」

「ありがとうございます」

「これからもよろしくね。ケンモ様」


念を押すだけ押して、ドレースさんが帰って行った……。



開店間近かと言うときに、またまた思いついた。フルーツジュースも出そうと……

急いでジューサーをネットで買って、魔石を嵌め込んだ。


今日は準備もしてないので、ミックスジュース一種類に絞った。

林檎と桃。バナナにパイナップルの4種類をチョイスして作ってみた。

酸味と仄かな甘みが調和して、フルーツサンドにも合うドリンクが出来た。


さぁ~フルーツ祭りの始まりだ~~~~









(どうじゃケンモよ。わしの力もなかなかなもんじゃろ)

見なおしたよ、ジジ…イーカン様

(お主に名を呼ばれるとは…… 照れるのぅ~)

イーカン様

(止めんか……)

イーカン様

(もう~恥ずかしいわい)

イーカン様

(もう良いて……)

イーカン様

(お主、遊んどるじゃろ)

バレたか!


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