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第四十七話 神様、ダンジョンに宿を設けます

ユウゴ作、とんでもエリクサーは空間収納に永久封印しました。とても世に出せません。



翌日、ユウゴ君から育ててみたい薬草があるから薬草園を作りたいと希望がありました。

すでに種は持ってるけど、旅の途中では撒くところが無かったらしい。

まぁ~それは良いけど、とんでもない物でなければ良いなと嫌な予感がする……


プラムさんと相談をした結果、畑を広げて薬草園に作ることに。管理は当然ユウゴ君です。

ついでに畑も手伝ってもらう事にしました。



ある日、5階層のお客から温泉に仮眠スペースが欲しいと言われたと、リーザさんが報告してきた。

アンテナショップから常設に格上げをしたので出来ない事はないが、温泉の利用者数から予測すると、かなり広めに作らないとクレームが出そうだ。


セーフエリアの快適性を充実させることで、ダンジョンに長期滞在する冒険者のサポートになればとは思ってはいるが、そうそう言うなりには出来ないのも現実だ。


そこで緊急会議だ。日替わりも落ち着き、客室のクリーンも終え、本来なら明日の仕込みをする時間だが、みんなの意見も聞いてみたく集まってもらった。


口火を切ったのはユウゴ君だ。「作るなら10階層だと思います。深く進むほど快適を演出すれば、頑張る気も起ります」

プラムさんも同調した。「初級者の贅沢気分は上昇志向の妨げになる可能がありますね」

ポタンさんは…「利益が上がることを考えてください。正直、ダンジョン内では価格を抑えているので、儲けがありません」


とても現実的な意見だった……


リーザさんは「5階層は要らない。私の仕事が増えそうだもん」

「同じく……」とセリナさん。


女性陣には逆らえません……怖いもん。

「「聞こえてるわよ……」」


「形態はどうするかですが、温泉に併設するのは、仮眠室か、宿か……」

速攻でポタンさんが、「宿です。温泉とは別に料金が取れますからね」

あまりの勢いに誰も反論は出来なかったようで、すんなりとみんなの同意を取り付けた。


ということで、5階層は見送り10階層で宿を作ることになりました。


次は仕組みをどうするかだけど、プラムさんが言うには、10階のセーフエリアには平均3組。多くて5組が野営で利用しているらしい。


ここでもユウゴ君が「旅館の和室みたいに雑魚寝で良いんじゃない?」

「しかし、男女混合もパーティーも有りますからね」

「一人用にして収入を増やしましょう」

「仕事が増えないようにしてね……」

「同感」


ということで、シングル10室・ツイン5室・トリプル3室に決まった。

料金は、怒るポタンさんを宥めながらも、部屋単位で800ギル・1500ギル・2300ギルに。

あとはどう販売するかだけど、ここでもユウゴ君が爆弾発言をしてくれた。


「ケンモさんは自販機が作れるんだから、ラ○ホみたいに、自販機で鍵を売って、鍵の回収箱を作れば良いと思いますよ」

「えっ…ラ○ホみたいにって、行ったことあるの」

「18ですよ。有るに決まっているじゃないですか」

……そうなのね…… 経験者なんだね……


「店長。ラ○ホってなに? 経験ってなんの経験ですか」

それはね……って、ユウゴ君は黙ってて…。お願いだから。











(ケンモよ…お主まさか……どう)

うるさい!それ以上言うな!!

(そうか…そうだったか……)

だまれ!もう帰れよ!!

(ほっほっほっほ…………)


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