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第四十三話 神様、実はスゴイ薬師様でした

ジジィの乱入でグダグダに終わった前回を反省し、今回は襟を正して……


ジジィの神託を受けやって来た薬師ことトカチユウゴ。

偶然と言う名のはかりごと。地球からの転生組でしかも日本の同県人。

ローカル話で困らないよう仕組まれた設定感が透けて見えるよね。



話を戻すと、この星を旅していて日本からの……ってか、地球からの転生者に全く会わなかったそうで、この地に来た時にオレの名前を小耳に挟み、興味が湧いたところに神の啓示があり、これは会わねばと使命感に駆られ、訪ねて来てくれたと言う訳だ。


「イーカン様がどんな条件を出したか知らないが、うちを手伝うより薬師の方が稼げますよ。ぶっちゃけ、給料はリーザさんとセリナさんにしか払えてないし、ポタンさんは商業ギルドの職員でプラムさんは冒険者ギルドの職員で、二人ともオレのお目付け役で、情報がギルドに筒抜けなんですよ。」

「いえ、稼ぎは良いんです……。正直に言うと、お金はもう一生遊んで暮らしても使い切れないほど有るんです。無いのは希望……?ワクワク感?? いえ、自分の存在意義かな」


いや~ そんな高尚なもの…ここには無いと思いうけど……


「神様に聞きました。ケンモさんはこのダンジョンを立て直しているとか。聞いてワクワクしました。それに薬師も探しているとか。お金は要りません。ぜひ協力させてください。お願いします」


という事で、今日から仲間に。皆を集めて自己紹介をしてもらった。


「はじめまして。トカチユウゴです。ユウゴと呼んでください。今までバショウ庵の商号で旅の薬師をしていましたが、神様のお告げで今日からここの仲間に入れて頂きました。どうかよろしくお願いします」



「バショウ庵って、あのバショウ庵?」

「幻の薬屋??」

「そうよ……」


「SSランクにも同じ名前が……」

「なに…SS冒険者でもあるの??」

「ほんとに……ほんと??」


「?みんな彼の事知ってるの??」


「バショウ庵と言えば……薬師最高位を持つお方で……世界でもたった一人の……特A薬師様」

「冒険者でも確か……SSランクに昇って直ぐに消息が消えた人の名前がトカチユウゴだった気が……」


「はい。両方とも僕です」


えっ。そんなに凄い人だったの…… そりゃ一生遊んでいけるお金が有ると言えるわ……


その後はギルマスのドレースさんとテトロンさんも飛んで来るし、そりゃ大騒ぎだった……。

リーザさんもセリナさんも玉の輿狙い?で大はしゃぎ。


「ところで、ユウゴ君はいくつなの?」

「僕は18です」

「そんな若くて最高位を極めたの?凄いね~」

「全部チートのおかげですから」

……なるほどね……


こりゃリーザさんもセリナさんも相手にされないな……オバサンだもん。


ビシバシビシバシビシバシ


……なぜわかった……

「「声に出てたわよ!」」


「……すいませんでした……」












「ユウゴ君は旅をしてたから、住む処ないよね?」

「はい」

「じゃ~この本見て好きな部屋選んで。用意するから」

「これ……温泉宿ですか?」

「うん。早く選んでね」

「じゃ~これで……」

「おっ、離れ風の渋い部屋を選んだね」

「はい。滝がお酒になった場所で、親がこんな感じの旅館をしているんです」

「そうなんだ。じゃ~これで作るね」


…………「これと同じ」


「すごい。そのチート僕も欲しい」

(わしは出番が欲しい……)

「えっ?いまの神様??」

「あぁ~無視していいよ」

(ひどいのじゃ~)


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