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第四十話 神様、今夜はもつ鍋、日替わりはどて煮

ポチとかタマに旨い物って、何を作ろうか????


そうだ!もつ鍋にしよう。それと明日の日替わりはどて丼な。


空間収納にピッグキトンとブラックバッハのモツが未使用のまま残っている。

正直、これの下処理が面倒だからそのままにしていたが、光を当てることにした。


ダンジョン店を早めに閉じて、リーザさんとプラムさんにも下処理を手伝ってもらう事にした。

オレとセリナさんで入念に水洗いをしたあと、リーザさんとプラムさんに小麦粉を使って揉み込む作業をお願いした。小麦粉を使うことで更に細かい汚れや臭みも取れるからね。


少々時間は掛かったが、下処理が完了した。


今回はブラックバッハのモツを使ってどて煮にしてみる。これは明日の日替わり用だ。

二回ほどモツを湯零しして更にアクと臭みを取った後、コンニャク、人参。牛蒡と一緒に煮込んでいく。味付けはとうぜん赤味噌だ。じっくり煮ることでモツがトロトロのプルプルになり、食べたときの食感が堪らない。出来上がりを一晩寝かせると、味が馴染んで更に美味しくなる。


次はいよいよ今夜食べるピッグキトンのもつ鍋。しょうゆ味と塩味を作ろう。

今日は下処理のお礼に皆も夜食に誘ったから、大量に作らないとね。


材料はキャベツにもやしニラで良いよね。〆用の米とラーメンも用意したよ。

そうそう。にんにくと生姜も忘れちゃいけない。あとは煮干しと昆布。これらを纏めてネットで購入。


煮干しの頭と腹ワタを丁寧に取り除くと臭みも少なく、濃い目の美味しい出汁がとれるんだ。

もつ鍋だと一般的に鳥スープを使うところが多いけど、煮干しスープもイケる。


生から煮る分と軽く焦げ目をつけるように焼いたモツを用意して置く。

2つの鍋に昆布と煮干しの出汁をはり、しょうゆ味ベースと塩ベースを作る。以後共通だ。

そこに、にんにくと生姜を入れ。生のモツを煮る。火が通ったところに焼いたモツと野菜を入れて

野菜に火が通ったら出来上がり。焼いたモツが香ばしさを出して美味しさが増す。


『美味い。このプルプルモチモチの歯ごたえは…美味いぞ』

『これは…内臓だよな……これは良い~。』

『内臓はおいらも食べないけど、これは美味しいね~』


「普通は捨てる処ですよね……こんな食べ方が有ったんですね」

「洗ってるときはどうすのか不思議だったけど、こんなに美味しいなんて……」

「私、幸せを感じてる~」

「冒険者時代でもこれは食した事が有りませんでした」



みんな絶賛してくれている。でも、まだまだだからね。


「みなさんに頑張って下処理をしてもらったからね、大いに食べてくださいね」


出汁も追加しながらみんなが満足げに食べ進め、そろそろって頃に〆を。

しょうゆ味の鍋にはご飯を入れて雑炊に。塩味の鍋はラーメンにした。


これは、グ○コのキャラ○。一出汁で二度おいしい作戦だよ。


みんなお腹を擦りながら食べ過ぎ~と喜んでくれました。

特にリーザさんからは、「太ったら責任とってよ~」と言われたけど、

リーザさんもセリナさんも明日起きたらお肌がツルツルでビックリするだろうな~。









(ケンモよ……モツ鍋、わしには無しか?)

出てくるのが遅いよ~みんな食べちゃったよ

(わしはのけ者か……)

わかったわかった。じゃ~どて丼でも食べて……

(こりゃ、濃厚な味付けで美味いのぅ~)

それにコレ(一味です)掛けるともっと美味いよ。

(では……)

あっ、掛け過ぎかも……

(うぅ~~辛い………)

欲張って掛けるからだよ。


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