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第三十九話 神様、ポチとかタマがオコオコです

いま、ポチとかタマが本来の姿に戻っている。そして怒っている。


そりゃ、いきなり犬猫扱いだもんな…… プラムさんも心配そうに見ている。


『おい、そこなる人間。我はこの星を司る神・イーカン様の側近。フェンリルのポーチンである。以後、心して話すが良い。場合によっては神罰が有るものと思え』


も~脅さないの……


『ワシは古龍のクリスタルドラゴンだ。名は申す必要なかろう。こ奴に害を与える者は、我を害する者と同じ。心して置け』


とかチャンまで……


『おいらは霊獣・ダイヤモンドタイガーだよ。この地を変異魔獣から守りし役さ。おいらが主に選んだんだ。何かしたら霊獣の力で王都に魔物を解放するからね』


タマ…そうだったの? でも怖いこと言わないでよ……


『今回の用向き、我らにも申してみよ』

「はい。国王の命で、そこなる店主にお三方と共に7日後に登城するようお伝えに上がりました」

『ほぉ~たかが人間の……しかも小国の王が我を呼びつけるか』

『ワシに会いたければ、自ら出向いて来い』

『変異魔獣が出たら行くよ~出たの?』

「いや…王が命じたのは、店主にであって……」

『では、我らは行かぬと言うたらそれで良いのだな?』

『ワシらが断ったら、こ奴はどうなるのじゃ?』

『おいら行きたくないなぁ~』

「そ…そ…それは…………」

『それはなんじゃ』

『なんなのじゃ』

『なに』

「て…て…店主どのが…は…は…はん…」

『はっきり言わぬか!』

「反逆罪に問われます」

『ほ~反逆罪か、それは面白い』

『こ奴が反逆者なら我もじゃな』

『おいら、この地が荒れても良いよ~』

「おっ……王と…王と相談して参ります」

『良いか、こ奴は親愛なる神・イーカン様の勅命を受け遂行しておる。我にはこ奴の補佐を命ぜられた。故に、如何なる者も神命の邪魔だては許さぬと、そう伝えよ』

『分かったのなら、下がれ』

『もう来なくていいよ~』


おぼつかない足取りで使者たちが帰って行った。


「みんなありがとう」

『礼は美味い飯で良いぞ』

『それは良いな』

『美味しいご飯~~』

ハイハイ……分かりました。


「まだお店も終わってないから、夜まで待ってね」

『うむ』 

『あいわかった』

『たのしみ~~』



いきなりのことで驚いたけど、ポタンさんとプラムさんにそれぞれのギルドに報告と情報の収集をお願いしたよ。まさか王城からの使者が来るとは夢にも思っていなかったし……

でも、かなり横柄な態度だったな……王の直属とか言っていたけど、このあと何も無ければいいな。しばらくは注意をしておこう……。







(なぁ~やっぱり今回はわしが活躍できたのではないのか?)

だから。ヒーローは一番最後に登場って言ったろ

(しかしじゃの~出番がないと寂しいのじゃ……)

じゃ~出番が来るまで古龍と遊んでれば??

(とかチャンとか???)

[お前がとかチャン言うな!]

(と~かチャン)

あっ…逃げたよ

[ゆるさ~~ん!まちやがれ~~]


戻ってこなくて良いからね~~


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