第三話 神様からレクチャーされました
「ところでお主よ。いろいろと教えておかん事があるんじゃ。よぉ聞いとくんじゃぞ」
それからの話はこれからの事で、言語・文字はチートがカバーで問題なし。
お金の単位はギル。1ギル・10ギルが銅貨。100ギル・1000ギルは銀貨。1万ギル・10万ギルは金貨。100万ギルは白金貨で、大小と大きさが違うから間違う事もないとか。そして、当面の生活費と開業資金として1万ギルを渡すと言った。
冒険者は冒険者ギルドに登録し、最高峰のSSランクからS・A・B・C・D・Eの7ランク。ダンジョンには冒険者でなくとも入れるが、Dランク以上を推奨している。
商人は商業ギルドに登録し、納税額でランクが決まるシステム。それにより従業員を雇えたり、支店を増やしたりと活動範囲が広がる。2年連続でランクを下げるとギルドから強制指導が入り、規模の縮小もされるので、維持をするのも大変みたいだ。
特に厳しいのは脱税が発覚した時。即強制廃業。
二度とギルドに登録できないから気を付けるように。
ふぅ~。脱税とか思いもしない事まで教えてくれるとか…他に大事なことないのか??
時間の経過は地球と同じで1日24時間・一月30日で12か月の360日からなり、特に季節は無いらしく、一年を通して温暖な気候とか。
「それでじゃ、お主にはこの世界に慣れてもらうため、しばらくは冒険者として生活してもらうぞい」
「えっ、冒険者ですか? 嫌です」
「ほほほっ。それはダメじゃ。冒険者を相手にしてもらうからのう、自分での経験も大事なのじゃ」
「それは分かるけど、…魔物狩りは…怖いじゃん」
「何のための魔法じゃ…使わんと上達はせんぞ」
「…分かりました…。まったく。こんな話聞いてないよ」
「ほほほっ。今初めて言うたからのう。まぁ~あれだけ優遇したんじゃ、多少の苦労はせんとのう」
はぁ~少しでも優しいと思ったオレが馬鹿だった。
「そろそろ時間じゃ。初めに冒険者ギルドで登録し、そのあと商業ギルドで家を借りると良いぞい。半年後にはお店を出してもらうからのう。それまでに慣れておくのじゃ~。ではな」
消えちゃったよ。って、たしかココはメルーサの街とか言ってたよな?言われた通り冒険者ギルドに行くか、って、そのギルドはどこに在るんだ?ご都合主義なドラマなら目の前に有るんだけど…。
在ったよ。目の前に。
さすが素人作者!展開を作る力がまだ無いな。
(作者)『ほっとけ。うるさいよ』