第二話 神様と交渉してみました。
結局は、土下座のお願いに負けた。しかしいつまでも落ち込んではいられない。
こうなったら好条件を引き出すかない。と、気持ちを切り替えたよ。
「えっと、イーカン様…お店を引き受けるにあたり、条件が有るんですが、聞いてもらえますよね?」
「もちろんじゃ。なんなりと言うがよいぞ」
よし!言質は取った。オレの本性を見せてくれるわ!。秘儀!吹っ掛け交渉!!
後ですり合わせれば良いから、これでもか!って程に条件を出してやる。フフフフッ
「おい、悪そうな顔して何を企んどるじゃ。」
いかんいかん、ついニヤけてしまった。その前に確認せねばいかんことがあるんだった。
「イーカン様。この世界は魔法とか、特別な力ってか、チートなる物は有るんですか?
「おぉ、魔法もチートもあるのじゃ」
それを聞いて安心。それからは立て板に水が如き、条件を並べ立てたよ。だってお店を出すんだからね。造りとか、設備とか、商品の仕入れ方法。それにまつわる関連事項。思いつく限りを並べたさ。
まずは言語チートは当然。だって、会話できないと接客なんて無理だからね。それから住む処。ダンジョン内で暮らしたくないし、あとは生活に必要な生活魔法。聞いたら、火魔法と水魔法は必須らしい。
他にも風魔法・土魔法・雷魔法・光魔法が有ると言うから、すべてをひっくるめた魔法。
名付けて【トータル創造魔法】えっ?名前にセンスがない…そこはスルーでよろしく。
それからスキルとして、鑑定に修復。これはダンジョン内で壊れた得物を直したり金欠になった時に即時買取が出来るようになれば良いと思ったから。でも修復は魔法で出来るかな?あっ、もちろん料理人のスキルは絶対。だって元々が料理人だからね。それと、住居と店舗を行き来するための移転スキル。だって毎日階層クリアで移動なんて嫌じゃんね。冒険者じゃないんだからさ~。あと収納も必要か。とすると、異空間操作も大事か…。ラノベ知識がこんな形で活きてくとは思いもしなかったよ。読んでて善かった。あとは肝心のお店か。一番は仕入れをどうするかだよね?。ラノベだと業務スーパーとか、ネットスーパーとか食品が中心で買い物ができてたよなぁ~。だったら、いっそネットショッピングにしよう。特殊な場所での売店だからね、万能が良いよね。店名も〝よろず屋〟にしようかな?えっ?名前にセンスがない?だからスルーでよろしく。
まだ何かあったかな??まぁ~考えるのも疲れたからその都度追加してもらえば良いだけか…。
ってことで、これでよろしくです。「お主なぁ…」さすがに神でも限度があると言われちゃった。
「お主、けっこう欲深なんじゃな」って呆れられたけど、成果は上々。
一つでも欠けたらこの話は降りる!と脅したら、満額回答をもらいました。
凄いぞオレ!
エライぞオレ!
ところで、魔法もチートもどうやって発動させるの?
交渉でなく脅しだろって突っ込みが聞こえてきそう