第十九話 神様、日替わり弁当を作りました
オープンから儲けたお金を確認。約20万ギルあった。
ポタンさんには、商業ギルドに各種の薬とポーションを仕入れに行ってもらい、その間に明日の日替わりの用意。
おにぎりと唐揚げにしようと、ネットショッピングで必要な材料を購入した。
だって、サンドイッチばかりじゃ飽きられるからね。新しいものを出さないと。
他にもバーベキューセットの貸し出しも良いかと閃き、2セット買ってみた。
お米は、洗って1時間ほど浸水してから炊くと美味しいんだよね。
その間に唐揚げの仕込みだ。
鶏肉を食べやすい大きさにカットして、少量のヨーグルトに15分程漬け込む事で、肉がジューシーになり、柔らかくなる。下味はにしょうゆとニンニクだ。
小麦粉と片栗粉をブレンドした粉に付けて、180度で揚げあと、余熱で中まで火を通して出来上がり。
すべてを揚げ終わった頃、ご飯も炊きあがり。
単純に塩おにぎりにする。
因みに、米はハツシモ。冷めても美味しい米なのだ。
そういえば、ここに来てから米を見た記憶が無いけど有るのかな?って、疑問に思った。
もしかしたら食べたことが無いかも知れないので、試食用のご飯も用意しておこう。
という事で、試食用のご飯とおにぎりセット(おにぎり2個と唐揚げ3個)を200個を用意した。
余った唐揚げとおにぎりを夜食で食べていたら、ポ…チ…ポーチンとタ…タ…ミタマがそばに居て、『美味そうだな』『なにそれぇ~』と聞いて来たから教えてあげた。
『我にも食わせろ』『食べてみたいなぁ~』とおねだりが始まった。
たしか、食べ物は要らないと言ってなかった??
『つべこべ言わず食わせろ』とシベリアンハスキー程の大きさで凄むから、少し分けてあげた。
だって怖いんだもん。よだれ垂らした締りのない顔がさ……
『美味い!なんだこれは!!カリッとしながらも柔らかい肉は初めてだぞ』
『だねぇ~。この白いツブツブの塊も美味しいよ~』
『飯は要らんと言ったが、撤回じゃ。我のために美味い物を用意せよ』
『おいらにもねぇ~~』 ちょっと…話が違うんだけど…
『これでは足りん。もっと唐揚げを食わせろ』
『おいらももっと食べたいなぁ~~』
まったく、食わせろ食わせろとうるさいよ。
結局、量にして10キロ位の唐揚げを作らされました。
作るのは良いけど、オレは狩りも出来ないし、まだ資金にゆとりが無いから、自分の食い扶持は自分で取ってきてよ。
『『わかった(よ~)』』
ポーチンとミタマのお腹が満たされた頃、ポタンさんが戻ってきました。
取り敢えずハイポーションとスタミナポーションにマジックポーションの3種類を持ってきてくれた。
あとは追々増やしていけばいいか……。
買取りは、チートの鑑定に査定鑑定なるものが有ったから、適正価格が割りだせそうだし、なんとかなるな?
そして翌日、ダンジョン5階層に待ちに待たせたアンテナショップをオープンさせた。