第十八話 神様、5階層にアンテナショップを考えています
ポ…ポーチンとタ、ミタマには小さくなってもらい、店の中に入った。
「ポタンさん、ただいまです。お店はどうでしたか?」
「お帰りなさい。言われたより忙しかったですよ。日替わりサンドも10分で完売ですし、追加が今日は出せないと断るに大変でした」
「それはすいませんでした。明日は200個くらい用意しますね」
「それでは足りないかもです。ところで、ダンジョンはどうでした?」
「はい。今日はポチ……じゃない、ポーチン…」
『いまポチと言ったな。明日はボス戦決定だな』
ちょっと癖になりかけてて、でもちゃんと言い直したからさぁ~今回は勘弁してよ
『フン。次は無いぞ』
「ポーチンと、ミタマのおかげで5階層まで行くことが出来たんだよ」
「初日で5階層ですか……さすが、神使さまと霊獣様ですね」
「それでですね、その5階層にアンテナショップを開こうと思いまして…」
「アンテナショップとは?」
「利用者の動向や嗜好を調査するため、短期間だけ開くお店です」
「そういう店の出し方もあるんですね。勉強になります」
「でね、そこで売る商品を何にするかを相談したいのですが良いですか?」
「はい。最大限の協力を惜しみません」
「始めは、日替わりとポーション系で行きますが、ゆくゆくは武器とドロップ品の買取りも考えています」
「買取りもですか?」
「はい。ドロップ品が多く持ちきれないとか、店を利用したいが持ち合わせが無いなどの対応策です」
「えっ……そんな事まで考えていたなんて……。どうりで申請業種が多いと思っていたんですよ」
それから、仕入れは独自ルート(ネットショッピング)もあるけど、各種仕入れ先や協力してくれる薬師に鍛冶師・錬金術師など、商業ギルドで紹介して欲しいと協力をお願いした。
もちろん独自ルートは内緒です。
あとは、空間魔法が使える人を店員として欲しいし……。
冒険者ギルドで人を探してもらおうかな?
でも、魔法で同時展開ができるなら、少ない人で何階層でも開けるのかな?
(よくぞそこに気付いた。同時展開は出来るぞい)
はぁ~。ジジィ……呼んでないよ……
(出番は自分で作らんとのぅ~ お主を当てにしてたら、いつまでも出てこれんのじゃ!)
まぁ~うるさいから呼ぶ気は無かったけど……
(うるさいとは何じゃ、うるさいとは…)
いや~おとなしくラノベ読んでて欲しいなぁ~って…
(すべて読み終わったからヒマになってのう~)
ならさぁ~他にも〝神様がラノベを書いた〟ってタイトルのが有りますよ。
(なに~ぜひ読ませて欲しいのじゃ~) どうぞ。
これでしばらくは出てこないだろ。