番外編 13話 神様、歓喜する
今回はケンモと神様の会話のみです。これと言ったストーリー性は有りません。
「待っておったぞ~~~ 待って待って待ち続け、この日が来るのを待ち望んで居ったわ! 328日振りにわしの出番が来たのじゃ~~~~~ 嬉しいのじゃ~~~~」
「なに冒頭からはしゃいでるの?」
「おぉ~ ケンモか。久しぶりなのじゃ~ 久しぶりの出番が来たんじゃよ。お主も嬉しいじゃろ」
「別に……」
「ホホホッ。強がりおって」
「いや、強がってないし……」
「……そうなのか?」
「ってか、もうみんな忘れてるんじゃないの?」
「いや、そんなことは無いぞ。そんな事…… 読者のみんな……覚えてくれてるよね???」
「誰に聞いてんのサ」
「ちと読者のみんなに……」
「あのさぁ~ 聞いたからって返事が来るけないじゃん」
「いや、わしには判るんじゃ。なんせ神様じゃからな!」
「ほう~ じゃ読者のみんなは何て言ってるの?」
「『お茶目でダンディーな神様の事を忘れるわけないわ』って言っておるぞ」
「……また適当な事いって」
「適当ではないぞ。本当にそう言ってるんじゃ」
「はいはい。都合のいいように聞こえる都合のいい耳をお持ちの様で」
「そんなことより、せっかくの出番なのじゃ。いきなりケンカ腰と言うのも無かろう」
「それもそうだな。でもさぁ~ そろそろ終わりの時間らしいよ」
「なんと! 328日振りの出番がケンモとの言い合いだけで終わってしまうのか……
それは無いぞ…… いくら何でも寂し過ぎるだろうが……」
「じゃ~ どんな話をしたかったのさ」
「どんな話? いきなり言われても……」
「ノープランかよ! そりゃ冒頭にストーリー性はないと書かれるわけだ」
「いや、あれは作者の陰謀じゃ!」
「そこは同意するけどさ~ いつ出番を振られても良いようにネタくらい仕込んどけよな」
「そういうお主はネタを仕込んできておるのか?」
「俺は仕込んでないよ」
「なんでじゃ」
「だって、ネタは仕込むんじゃなくて練る物だから!」
「………」
「なんだよ!」
「お主…… 腕が落ちたのう~」
「…………終わろうか?」
「そうじゃな」