第十話 神様、今回は俺たちお休みのようです
店の外では買ったばかりの日替わりサンドを食べた客たちの反応が更なる客を招いていた。
「このサンドうめぇ~な」
「野菜だけで、こんなに美味しいなんて」
「安くて期待してなかったけど、なかなかだぜ」
「そんなにおいしいなら、私も並ばないと」
「この人数か… まだ買えるよな?」
「おれ、もう一度並ぼう」
こんなことが囁かれているとは知らないケンモは、忙しく客の対応に追われていた。
その頃、1号室では…
女1「な~~~に、この広さ!リビングの他に寝室が2部屋よ」
女2「ちょっと、ミューうるさいわよ」
女3「タナーもミューもこっちに来て。お風呂が広いのよ~ しかも温泉よ」
女4「おんせん…マーリン好き。チーコ、一緒に入ろう」
男2「うるせーぞ! 女ども。どっちの部屋にするか決めたのかよ?」
女1「まだ隣は見てないのよ。決められるわけないじゃん!」
男1「じゃ~早く隣も見て来いよ。いい加減休ませろ」
女3「だって、500ギルでこのクオリティーよ。二度とこの金額で泊まれないのよ。堪能しなきゃ」
女4「この部屋、シックな感じで落ち着くわ。マーリン好き」
女3「キャ~なにこのトイレ。おしりが洗えるわ~素敵よ~」
女2「ほんと、私にも使わせて」
女4「マー
女1「ちょっと作者、さっきから何?女1とか男1って…ちゃんと私たちを紹介しなさいよ!」
女4「ミューちゃん、マーリンのセリフを止めないで」
作者「あぃや~、メンバー紹介は無いので、マーリンのように自分で紹介してください」
女3「ほんとだわ。マーリンったら、抜け目が無いわね」
女4「チーコもいま言えばよかったのよ…マーリンみたいに。ちなみにマーリンはヒーラーです」
女2「あっ、男どもが一人も居ないわ」
作者「先ほど隣に行くとかで、みんなで出てかれましたよ」
こちら2号室です
男2「おぉ~この部屋もひろいな~」
男3「良い部屋だね。明るくモダンで開放感がある」
男4「これで本当に500ギルなんですか?騙されてませんか?心配です」
男1「おう。前金で払ったぞ。二部屋で1000ギルだ」
男4「そうでしたか。今日はラッキーでしたね」
男3「おぉ~こっちの風呂も温泉だ~! おし、このまま一番風呂に突撃だぁ!」
男2「ずりぃ~ 俺も入る」
男1「騒ぐな! 広いんだから一緒に入ってこい!」
男4「ところで、私はヨイチと言います。前衛で剣士です。得意魔法は高速移動で…」
女1「ヨイチ、なに自分だけ自己紹介してんのよ!」
男4「作者が自分で紹介しろと言ってたから…。えっと、出自は伯爵家の4男です。あっ、だから僕は男4なんですね」
女1「私も自己紹介…」
男4「今は男組のターンだから。女組は引っ込んでてくれるかな」
男1「もうみんな好きにしてくれ。俺は少し寝る」
(おいケンモ。今回もワシの出番が無しで終わるのか?)
僕の出番も無かったよ
(出番はいつなのじゃ~~)