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手紙

作者: 透流

拙い文章ですが┏○))ペコリ


──封を開けると、懐かしい匂いがした気がした。




目に浮かぶのは、悪戯っぽく笑う君の笑顔。

陽の光に当たってキラキラと光る、生まれつきの柔らかい栗色の髪を揺らし笑い掛ける、君の笑顔。


その向けられる笑顔に照れ臭く、いつもはにかんだ笑顔しか出来なかった僕に君はいつも笑みを深めた。



鮮明に思い出せるんだ。

君の笑顔も、笑い声も、触れた時の暖かさも、君の匂いも。


未だ僕の目に、耳に、手に、鼻に…いつまでも残って消えない。




──好きだよ。


うん、僕もだ。




──ずっと一緒にいようね。


勿論、ずっと僕の傍にいて。




愛してるよ。


──私も。




そう言った僕に、君はいつもの笑顔をくれた。

ただいつもと違って、濡れた瞳と赤い鼻が強く印象に残ってる。








君が居なくなった世界。


白いシーツと白い布団カバー。


枕の下からひっそりと薄いピンクの封筒。









久し振りに封を開けると、懐かしい匂いがした気がした。

あの頃の空気の匂い、そして君の匂い。

それを胸いっぱいに吸い込んだ。



目の奥がツンと痛くなる。





──ずっと愛しています。


僕も、ずっと君だけだよ。




──また会えるのをゆっくりゆっくり待っています。



随分待たせたね。君と過ごした時間より、君を思いながら過ごした時間の方が長くなってしまった。

それでも君はいつもの笑顔で迎えてくれるんだろう。


会ったらきっと、照れ臭くてはにかんでしまいそうだ。






抱え切れない程の土産話を持って今、君に会いに行きます。




最後までお読みいただきありがとうございました。

自分の中ではほっこりほっこり。

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