あとがき
※※ 注意 ※※
本日、最終話を更新しております!!
最新話から来た方は、ひとつ前の最終話を先にお読みください!!
ここは、あとがきです!!
おはこんばんは!
ここまで来て下さって、ありがとうございます!!
七夕の日に始めた連載が、本日、無事に一応の完結を迎えました。一重に皆さまの感想やブクマでの応援があってこそです。
心より、お礼申し上げます。
「偽りの幸福」というお話は、臆病な人たちのお話です。
期待することが怖いリリアーナ。
信じることが出来ないウィリアム。
この二人を中心に物語は進んでいきます。
序盤、ウィリアムはヒーローでもあるはずなのに読者の皆様から非難囂々でした。もちろん、私自身も「都合のいい男だな」と思わないでもなかったのですが、彼は誠実に真っ直ぐにリリアーナへの愛を貫いて、どうにかこうにか皆様にも、そして、エルサにも認めてもらうことが出来たと思っております。
一方のリリアーナは、最初から最後まで可愛がっていただけて、そして、成長を喜んで頂けて本当に本当に有難く嬉しく思います。
リリアーナというヒロインは、臆病ですがある意味強いのです。ずっと部屋に閉じ込められて育ったにも関わらず、彼女は誰を恨むことも憎むこともなく、ウィリアムに対しても感謝こそすれ怒ることはありませんでした。だからこそ女神のように美しいと評されるのです。
それは、ある意味サンドラの功績です。
リリアーナは、憎しみに生きるサンドラの姿を見て育ちました。笑ったまま人を鞭打つ彼女を見て、無意識の内にそうなることを拒んだのです。
でも、リリアーナが美しいままあれたのは、勿論、セドリックという存在がいたからです。あの家の中で唯一、自分に笑顔を向けてくれるセドリックがいなければ、今のリリアーナはいなかったと思います。
そして彼女は、ウィリアムやエルサや周りの人々の優しさと愛情のおかげで最終的にはサンドラと向き合うことが出来ました。
サンドラという女性に関しては、ある意味、ウィリアム以上に賛否両論でした。
ただ、感想でサンドラへの攻撃的なメッセージを頂く度に、サンドラが鼻で笑う姿を想像してしまったので、多分、どれほどの罵詈雑言も彼女を傷付けることはなかったのだろうと思います。そして、彼女の過去に寄せられる同情にさえも作者の中でサンドラはなびきませんでした。
彼女を傷付けられるのはライモスだけで、彼女を悪女として揺さぶり続けたのはリリアーナの存在で、ライモスの裏切りとリリアーナがサンドラに与えた「赦し」以外は彼女にとって何のダメージもありませんでした。公爵の裏切りもアクラブの裏切りでさえもです。
ある意味、サンドラは可哀想な人で、愛に生きた人で、憎しみに生きた人で、壊れてしまった人で、壊されてしまった人で、そして、誇り高い人でした。
作者である私にとって登場人物は全て愛しい我が子です。
サンドラもマーガレットもライモスも、愚かで最低な我が子ではありますが、少しは幸せになってくれればと望んでおります。
とはいえ、リリアーナはこれからもっともっと幸福になっていくでしょう。
愛する人々に囲まれて、大事な弟や最愛の夫と共に。
まあ、ウィリアムの望む意味での初夜が迎えられるのは多分、間違いなく当分先ですけど(笑)
一年、ほったらかしにした罰ですので、自業自得と思っております。
最終回を惜しむ大勢の皆さんの声、本当に嬉しかったです。
本編は、一応、終わりましたが、作者としては完結ではなくウィリアムが騒ぐので第二部的なあれで結婚式を挙げさせたいな、と思っております。
二人の御子も見たいですし、ウィルのご両親にも紹介したいですし、リリアーナとセディに同年代のお友達も作ってあげたいですし、マリオがリリ様のドレス作りたいって言うし、社交界デビューもさせたいですし、アルにお嫁さんも見つけてあげたいですしね!
とはいえ、二か月間に渡る集中連載でちょっと作者も疲れてしまったので暫し休憩を頂きたく思います。
新作の構想も練っております最中ですので、いついつとお約束は出来ませんが、ウィリアムとリリアーナの目標は結婚式ですとだけ宣言しておきます。ちなみにウィリアムの目標は、初夜です(欲望に素直な二十六歳)
最後になりましたが、二か月間、お付き合い頂きまして本当にありがとうございます。
皆様の応援あってこそ、最後まで書き切ることが出来ました。
本編に最後までお付き合い下さった皆様、もしよろしければ感想など頂けると幸いです。レビューも頂けると嬉しいです。
作者の様子を確認したいぜ!という方は、Twitterを覗いて頂けると、凄く可愛い猫に会えます(うちの子可愛いんですよ)。
Twitter→@hrsn36
本当に本当に、ありがとうございました。
また次の作品でお会いできることを願っております。
春志乃
2018/09/16